一足早く春を感じる、軽やかな絹のストールである。織元の「財木」は、高級絹織物の産地として名高い京都・西陣の老舗。今回は、本誌オリジナルの新色を織り上げてもらった。
西陣の伝統技法に「風通織り」がある。これは表と裏を2層に織ることで独特の紋様を浮き出させるもの。その2層に合わせた生地に伸縮糸を織り交ぜることで、独自のシワが生まれる。品名の「リンクル」とはシワ加工のことだ。
そのリンクルの肌ざわりが、なんとも心地よい。保湿性と保温性を兼ね備え、着けた瞬間に温かさが伝わる。もとより絹織物であれば、滑らかな着用感が身上だ。絹は蒸れにくいので、年中使えるのも嬉しい。夏場は、乗り物内で冷房よけとしても活躍してくれる。
ストールは真ん中で色分けされたツートーンになっているので、無造作に巻いても意外な色の変化が楽しめる。外出時の彩りとして、一枚持っておけば役立つだろう。
商品名/粋なリンクルストール
メーカー名/『サライ』×財木(日本)
価 格(消費税8%込み)/7,992円