静岡県西部に位置する浜名湖は、南は遠州灘に通じる汽水湖です。鰻や海苔の養殖が盛んですが、近年は天然トラフグの名産地としても知られています。湖の東岸に湧くのが浜名湖かんざんじ温泉です。開湯は昭和33年(1958)ですが現在の温泉は平成19年に湧出した温泉で、泉質はナトリウム・カルシウム‐塩化物強塩泉。塩分濃度が高いために、よく温まり、関節痛の改善に役立ちます。温泉街の対岸には標高113mの大草山があり、ロープウェイで渡ると、温泉街や湖が一望。事前予約で夜の空中散歩ツアーも実施(3月まで)、湖の夜景も楽しめます。
浜名湖では「はままつフラワーパーク」を会場に、3月21日から浜名湖花フェスタ2015が始まりました。1500本の桜と60万球のチューリップが会場を飾り、英国風ガーデンの設置や150mの藤棚など、花の共演が6月15日まで次々と繰り広げられます。また、海に接する弁天島海浜公園では潮干狩りも。春のレジャーが目白押しです。
(下写真は「星野リゾート 界 遠州」の露天風呂)。
浜名湖かんざんじ温泉
http://www.kawaji-onsen.org/
取材・文/関屋淳子
桜と酒をこよなく愛する虎党。著書に『和歌・歌枕で巡る日本の景勝地』(ピエ・ブックス)、『ニッポンの産業遺産』(エイ出版)ほか。旅情報発信サイト「旅恋どっとこむ」(http://www.tabikoi.com)代表。