はじめに-城戸小左衛門とはどのような人物だったのか
2026年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』でも登場する、戦国時代、織田信長(演:小栗旬)の側近として仕え、槍術の名手として名を馳せた武士が城戸小左衛門(きど・こざえもん、演:加治将樹)です。小左衛門は、信長直属の「六人衆」の一人として伝えられています。
『豊臣兄弟!』では、秀吉(演:池松壮亮)と秀長(演:仲野太賀)の父親の敵(かたき)として描かれます。

城戸小左衛門が生きた時代
16世紀の日本は、群雄割拠の戦国時代。武力によって自らの地位を築こうとする大名たちがしのぎを削る中、織田信長は新たな時代を切り開く存在として頭角を現していました。
信長は、旧来の慣習や権威を打ち破り、実力本位で家臣を登用したことでも知られます。その中でも、馬廻 (うままわり) の士、弓・槍・鉄炮の組が親衛隊として存在しました。
城戸小左衛門は、その中の一人だったと考えられます。
城戸小左衛門の生涯と主な出来事
城戸小左衛門の生没年は不詳です。限られた資料から、その生涯を見ていきましょう。
織田信長の側近「六人衆」に選ばれる
『信長公記』などの史料によると、城戸小左衛門は織田信長の近習として仕え、特に槍術に秀でていた人物でした。信長は、家臣の中から武芸に優れた者を「弓三張」と「槍三本」として選び、「六人衆」を結成。信長の鷹狩や警護などに随行する精鋭部隊だったようです。

信長を支えた精鋭の一員として
信長は、中央政権を目指す中で、信頼のおける側近たちを重用しました。城戸小左衛門は、その中でも「武芸の象徴」としての役割を果たしたといえるでしょう。
戦場での具体的な戦功の詳細は少ないものの、六人衆としての存在が記録されていることから、日々の護衛や軍事行動において信長の右腕として働いていたと考えられます。

まとめ
史実に基づく城戸小左衛門の姿からは、信長の実力主義と、それを支えた優れた家臣団の存在が浮かび上がります。名もなき武士が武芸ひとつで歴史に名を刻むことができた時代……その象徴的な人物のひとりとして、城戸小左衛門は記憶されるべき存在です。
※表記の年代と出来事には、諸説あります。
文/菅原喜子(京都メディアライン)
肖像画/もぱ(京都メディアライン)
HP:http://kyotomedialine.com FB
引用・参考図書/
『日本大百科全書』(小学館)
『世界大百科事典』(平凡社)
『国史大辞典』(吉川弘文館)











