物価の上昇が続いているいまは、家計を見直す良い時期とも言えます。
しかし、やみくもに節約することにとらわれていると、心の豊かさを失ってしまいかねません。そこで、自分の生活スタイルを大切に、オリジナルの節約を楽しんでいる女性の節約のコツを、『暮らし上手な人に教わる、節約のくふう100』(宝島社)よりご紹介します。第3回は、大人気ブロガーのショコラさんです。
我慢することなく、無理をせず、楽しみながら節約できたらこんなにすてきなことはありません。自身のライフスタイルを綴ったブログが人気のショコラさんに、理想の節約のコツをうかがいました。
老前整理からはじまった無駄なく暮らす楽しい毎日
「自分がいなくなったときにふたりの息子に迷惑をかけたくないと思い、60歳を迎えるころから老前整理をはじめました」と語るショコラさん。断捨離と節約を暮らしのテーマに掲げ、日々を豊かに過ごす様子を綴ったブログ「60代一人暮らし 大切にしたいこと」が人気となり、今では月間60万PVを誇ります。
46歳で離婚し、現在お住まいのマンションを購入。室内にはショコラさんお気に入りの家具や雑貨がセンスよく、かつ、すっきりとコーディネートされています。
「大きな家具類、調理器具、食器、服など、少しずつ処分していきました。でも、整理した後に何も買っていないわけではありません。もともと買うときには考えるタイプではありましたが、老前整理をきっかけに、捨てるときのことを考えるようになりました。長く使えるものだけを選ぶようになったんです」
1か月12万円で暮らすつらさも我慢もない節約術
57歳で会社勤めを辞めるまで、老後のことを考えて節約を心がけていたショコラさん。現在もその習慣が続き、1か月に必要なお金は年金の12万円で十分。いざという時の出費にはパート収入を充てていると語ります。
「会社勤めしていた頃は、お金がないから節約していたのではなく、ローンの繰り上げ返済や老後資金のための節約だったのでつらさも我慢もありませんでした。現在は、生活費と固定費でそれぞれ6万円ずつ。無駄なものを買わないので十分です」
読書好きのショコラさん。読みたい本は図書館で借り、毎月8冊は読破。休日には息子さんたちと自転車で出かけたり、お友だちとお茶を飲みながらおしゃべりを楽しんだりと、充実した毎日を送ります。つらくない、我慢しない節約とは? そして楽しく続けるコツとは? 66歳の今、生き生きと暮らすショコラさんにレクチャーしていただきました。
【日用品は、コスパのよいものを選ぶ、ショコラさんの節約術。次ページに続きます】