厚生労働省は、5~11歳の子どもへの新型コロナワクチンの接種について、早ければ、2022年2月頃から始められる可能性があることを自治体に通知しました。アメリカやイスラエルなどでは、すでに5~11歳の子どもへのワクチン接種が開始されていて、効果も高いと言われています。
ところで5~11歳のお子さんがいる方々は、自分の子どもに新型コロナワクチンを接種させたいと思っているのでしょうか? そこで、株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp)が運営する日本トレンドリサーチが、「新型コロナワクチン接種」に関するアンケートを実施しましたので、気になる結果を一緒に見ていきましょう。
約半数が自分の子どもにワクチン接種をさせたいと回答
「5~11歳向けの接種が始まったら、自分の子どもに新型コロナワクチンを接種させたいですか?」と聞いたところ、「接種させたい」と回答したのは半数以上の53.8%でした。一方で、46.3%の方は子どもには新型コロナワクチンを「接種させたくない」ようです。
この回答を男女別に集計した結果、女性は50.8%と半数以上の方が「接種させたくない」と回答していました。一方で、男性は58.3%と半数以上の方が「接種させたい」という結果でした。
“お母さん”のほうが、自分の子どもに新型コロナワクチンを接種させることについて不安があるのかもしれません。
「接種させたい」「接種させたくない」その理由とは?
子どもにワクチンを「接種させたい」と回答した方、「接種させたくない」と回答した方、それぞれに理由をお聞きしましたので、ご紹介します。
▷「接種させたい」回答理由
・子供自身が接種したいと言っています。友達や家族にうつしたくないそうです。(50代/女性)
・打たないことでの差別に巻き込まれるのではないかと思った。(60代/男性)
・コロナに感染するリスクの方が大きい。(30代/女性)
・新型には不安はあるけど、今後のことを考えると、ワクチンのせいで行動制限されるのが、かわいそうだから。(40代/男性)
・今子供ヘのコロナ感染が増えてそこから家族に感染するケースが増えているため。主人も私自身も持病がありコロナ感染は避けたい。(40代/女性)
・いつウイルスが変異して重症化リスクが高まるかわからないので、そうなって混むより先に接種させたいとも考えています。また、一回の接種という方法も考えています。(40代/男性)
・学校などの集団生活が多いので、万が一に備えておきたいので。(40代/男性)
・現時点で自治体の19歳から12歳の子の接種率が6割を超えており、思った以上に皆接種していると思ったから。(50代/女性)
・いろんなリスクが有るのは承知の上、他のワクチンにもリスクがある事から、今の情勢上打たせた方がコロナウイルス抑制にもなると思うし、もし、子供がコロナに感染した時に苦しまなくて良い対策を親がしてあげなければいけないと思う。(40代/男性)
▷「接種させたくない」回答理由
・大人でも副反応が怖いのに、コロナに万が一感染しても重症化する可能性が低い子供には絶対打たせたくない。安全性の面で信用できない。(30代/女性)
・ワクチンの副反応とコロナ感染による後遺症などを比較するとどちらを取るべきか迷うから。(30代/女性)
・自分が寝込むほどの副反応があったので子どもに副反応が出ることを考えると怖いので。(40代/女性)
・特定の疾患がない限り、コロナでの子どもの死亡率は気にするレベルではないので、飲み薬ができるまで待つ。大人がワクチンを打ち、子どもにうつさないことのほうが先決である。(40代/女性)
・子供が注射ぎらいで無理だと思うから。(40代/女性)
・若い人ほど副反応が強く出る。検討するほどの情報がない。(40代/男性)
親はワクチン接種をしていても、子にさせたくない理由とは?
「あなた自身は新型コロナワクチンを接種しましたか?」と質問したところ、「接種した(接種するつもり)」と回答したのは、88.8%と9割近い方々でした。
この回答別に質問1の回答を集計した結果は、41.3%の方は、自分は「接種した」または「接種するつもり」だが、子どもには「接種させたくない」と考えているようです。
そこで、自分は新型コロナワクチンを接種した(接種する予定だ)が、子どもには接種させたくない理由を聞いてみました。
・大人は重症化のリスクがあるので接種を意欲的に行った。しかし子供、特に幼児は実際の保育現場で感染後の症状が出ない感じがした。大人及び適切な年齢はしっかり接種して、子供には余計な副作用を避けさせたい。(30代/女性)
・私は子を産み終わっているからいいけれど、妊娠や出産のことを考えると、子供は不安ですね。(40代/女性)
・自分は医療従事者なのでする必要があった。(40代/男性)
・子供の体は未発達なので接種することで何か反応が出ると怖いと感じる。(50代/女性)
・会社員なのでやむなく接種したが子供には受けさせたくない。(40代/女性)
・自分の年になれば副反応にもある程度は耐えられるし、将来的な健康影響をそれほど気にしなくて良いから。(40代/男性)
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緊急事態宣言が解除となりほっとする間もなく、コロナウイルスの新たな異種が出てきてしまいました。2回接種とされていたワクチン接種の3回目が来年から始まります。そして接種できる年齢が、満5歳からになる予定です。
ワクチン接種はコロナウイルスへの予防としてとても重要なものですが、一方で接種したことで起こる副反応などの懸念があるのも事実。子どもの接種に関しては、自分の時よりも慎重に考えている方は少なくないようです。
調査概要
調査期間:2021年11月19日~11月25日
集計対象人数:240人(男女各120名)
調査対象者:5~11歳のお子さんがいる男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。