名門ホテルや喫茶店の名物トーストの味わい。家庭でもちょっとした工夫で簡単に極上トーストが作れるコツを教わった。
元祖ピザトーストはたっぷりのチーズが決め手
café 紅鹿舎/珈琲館 紅鹿舎
ピザトースト
東京・日比谷にある喫茶店、『紅鹿舎(べにしか)』の初代店主・村上末吉が開業する際、「何か目新しいメニューを」という要望に応え、妻が試行錯誤して生みだしたメニューが「ピザトースト」だ。昭和39年当時、イタリアンレストランで出されていたピザを「手軽に食べられるように」と、食パンを使ってアレンジした。
作り方は、山型の食パンにバターを塗り、自家製ピザソース、さらに、スライスした玉ねぎとピーマン、マッシュルーム、サラミをのせる。その上にシュレッドチーズをたっぷりとかけて、オーブンで焼くだけ。家庭では市販のピザソースで代用し、オーブントースターで焼けば、チーズがとろりと溶けたピザトーストを堪能できる。
紅鹿舎のピザトースト
【材料(1人前)】
・食パン(山型、約3cm厚)…1枚
・ 具材(玉ねぎ、ピーマン、マッシュルーム、サラミ)…好みの量
・バター…適宜
・(自家製)ピザソース…適宜
・シュレッドチーズ…適宜
・( 仕上げに)乾燥パセリ、パプリカパウダー
【作り方】
1.食パンにバター、ピザソースの順に塗る。
2.具材をのせ、シュレッドチーズをたっぷりとのせて、チーズに焦げ目がつくまでオーブンで焼く(家庭ではトースターでよい)。
3.乾燥パセリとパプリカパウダーを振る。
ここが重要
1.パンの厚さは約3㎝。
2.パンにまずバターを塗る。
3.シュレッドチーズはたっぷりのせる。
取材・文/はまだふくこ 撮影/泉 健太、前川明範
※この記事は『サライ』本誌2021年5月号より転載しました。