春と秋の年2回、富山県では「大人の遊び、33の富山旅。」と題して、大人の好奇心を満たす33の旅のテーマを提案しています。この特別な旅をまとめたハンドブックを携えて、2016春特別プログラムを体験してきました。富山の伝統工芸や港町ならではの山海の幸を満喫できる魅力的な旅を案内します。
【プログラムNo.18 射水市小杉駅周辺、小さなクラフトの旅】
名工の技に触れる鏝絵(こてえ)体験!
射水(いみず)市の小杉地区は、旧北陸道の面影が残るレトロな町です。最寄駅は、富山駅から、あいの風とやま鉄道で約11分、小杉駅です。この町で楽しめる特別プログラムは鏝絵(こてえ)体験です。
鏝絵とは、左官職人が使う鏝を使って漆喰で描く装飾絵のこと。小杉町は江戸時代後期から左官業が盛んな土地柄で、鏝絵の名工と謳(うた)われた作家・竹内源造の出身地です。源造は、地元の町役場や旧家の蔵、さらには初代帝国ホテルの貴賓室など日本を代表する建築物に鏝絵の作品を残しました。その特徴は豪放で躍動感にあふれ、それでいて繊細優美なことです。小杉町役場として竣工された「竹内源造記念館」には、多くの作品が展示されています。
名工による鏝絵作品を鑑賞したら、いよいよ鏝絵に挑戦です。模型をくり抜いた型に鏝を使って「聚楽(じゅらく)」と呼ばれる専用の土を入れて作ります。薄めに均一に塗るのがコツです。所要は30分ほど。型をはずし、乾かして完成です。不器用な私でも、なかなかの出来栄えに満足。素敵なお土産になりました。
【プログラムNo.19 氷見市 氷見のイワシが主役 食べあるきの旅】
脂がのったプリプリのイワシを味わい尽くす
富山県の漁獲量高の3分の1以上を占めるという漁業の町、氷見(ひみ)。高岡駅からはJRで約30分、富山湾に面し、立山連峰を一望し、海岸沿いには「ひみ番屋街」という氷見グルメの専門店が集結する施設もあります。
氷見といえば、冬の寒ブリが思い浮かびますが、じつは春の魚・イワシの漁獲量が多いことでも知られています。マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ、3種類のイワシの刺身の食べ比べなど、何とも贅沢な体験ができるのが、氷見食べあるきクーポンのプログラムです。2000円でイワシが主役の海鮮ランチとお土産をゲットできます。
今回、ランチを楽しんだのは『割烹 秀月』。刺身や生姜煮、ぬた和え、朴葉焼きなど、イワシ尽くしの献立が膳に並びます。味や食感が異なる3種類のイワシの刺身は身がプリプリと締まり、鮮度のよさを実感できます。
海鮮ランチ以外にも別注文すればイワシのしゃぶしゃぶを味わうことができます。脂ののった刺身も美味ですが、とろろ昆布の出汁にさっとくぐらせるイワシの上品な味わいも、また格別でした。大衆魚の印象が強いイワシですが、じつは奥が深い魚です!
氷見のイワシはあなどれません。そして、お楽しみのお土産。海産物店で、クーポンと引き換えで入手できます。
日増しに暖かくなり、北陸もいよいよ観光シーズン到来です。ぜひ、ハンドブックを入手し、33のプログラムの中から、好みの旅を見つけて、富山におでかけください。
「大人の遊び、33の富山旅。」春の特別プログラムをまとめた旅のハンドブックは、都営線(都内10駅)及び浅草文化観光センターなど、首都圏・関西・東海・北陸などで無料配布しています(ハンドブックの設置場所はこちら)。また、このプログラムを体験した方の中から抽選で33名に高岡クラフトや富山の地酒など、富山の優れた品々が当たるプレゼントキャンペーンも実施しています(体験期間は5月31日まで)。
「大人の遊び、33の富山旅。」のサイトはこちら