■思わず笑ってしまうユーモラスな壁たち
「また来てね!」と手を振るおじさんと別れ、アルメニアン通りをさらに進むと、何やら人だかり。おや? 自転車に乗った少年少女の絵が壁に描かれていますが、よく見れば、自転車は絵ではなく本物! こうしたユニークなパブリックアートは、ジョージタウンの至るところで見ることができます。
自転車の後部座席に腰掛け自分も風景の一部となって、写真を撮ることもできるサービス精神と茶目っ気がマレーシアのアートらしいですね。昔の庶民の暮らしをユーモアたっぷりに描いた鉄製のアイアンアートもほのぼのしています。
アルメニアン通りには、アートだけではなく、かわいいカフェが集中していることでも有名ですが、なかでも3つの古いショップハウスを改造して作られた名物カフェ「チャイナ・ハウス」は、ギャラリーやレストランも併設され、多くの人でにぎわっています。
圧巻なのは、ズラリと並んだ20種類のケーキ! マンゴーやパッションフルーツなど地元の果物を使った南国のペナンらしいケーキも。決めきれず、ケーキを前に腕組みをしていたら、店員さんが次々とやってきて「僕のおすすめはこれ」「私はこれが好き」と声をかけてくれます。困ったことに、おすすめが全員バラバラなので、結局、最もオーソドックスなオレンジケーキをいただきました。濃厚でおいしいのですが、日本のケーキよりもかなり甘めです。