MINO作務衣

 

昔、雨具として使われた「蓑」は空洞のある藁を重ねることで保温効果を生み、雨が繊維に沿って流れて浸み込みを防ぐ。その構造から着想を得た素材「MINO」を手がけるのは埼玉県の体操服・ジャージ専門メーカー「カネマス」だ。デザイン、縫製、アフターサービスまで国内の自社で行ない、首都圏約500の学校と取引を持つ。

開発のきっかけは2011年の東日本大震災で被災者やボランティアへジャージを提供したことに端を発する。「雨に濡れて寒い」「泥で汚れる」という声が寄せられたことで、空気層をもつ凹凸を成す特殊な編み方に撥水加工を施し、雨や泥水などに強く蒸れにくい新素材を誕生させた。従来のジャージ生地の伸縮性、通気性を維持しながら撥水加工やUV カット機能を加え、さらに約1割の軽量化にも成功。速乾性があるのもありがたく、和服の「絞り」のような風合いが上品さを醸す。
「試着した方の感想は“とにかく軽い”。ファッション性もあり、冬はベストなどを羽織れば3シーズン活躍します」と金子隆社長が太鼓判を押す本品は、数ある作務衣の中でも、ひときわ異彩を放つ一着である。

MINO作務衣

「水に濡れてもへっちゃら」
庭仕事や散策などに万能使いの作務衣が軽い着心地でさらに動きやすくなった。

【今日の逸品】
MINO作務衣

『サライ』×カネマス
15,400円(消費税込み)

 

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