米俵の貯金箱「萬福俵」

左から時計回りに、100万円用、10万円用、50万円用 

長野県南部に位置する飯島町。古くから稲作が盛んで、江戸時代には幕府の直轄領として栄えたこの町で、失われつつある藁細工の技巧を継承する職人集団がある。「未来いいじま」が運営する「南信州米俵保存会」だ。平成26年に発足、「勝藁」をブランドに掲げユニークな藁細工を販売。2年前からは大相撲の土俵づくりにも携わる。

同会は藁細工の材料に徹底的にこだわり、主に上伊那郡で昔から栽培されてきた古代米・白毛もち米の稲藁を使う。背丈が最長1.5mと高く、太くて柔らかいため、加工がしやすいのが特徴だ。職人は地元農家の協力のもと、田植えから稲藁づくりを行なっている。「高品質な稲藁に仕上げるには、乾燥が重要。色ムラが出ないよう、最初の数日は昼夜問わず状態を観察。上質な長い稲藁で編む藁細工は節や継ぎ目が目立たず、美しく丈夫です」と、取締役藁細工製造部長の酒井裕司氏は語る。

今回紹介する貯金箱も、職人が真摯に向き合って育てた稲藁で仕立てた逸品だ。“硬貨を胴体中央部ならどこからでも投入できる”という一風変わった構造に遊び心が光る!
「米俵は商売繁盛や五穀豊穣を願う縁起もの。開店祝いとして人気ですが、“米が子、藁が親”といわれることから、子や孫が勝負を迎えるときの贈答品にも最適です」と酒井氏。勝藁ブランドの貯金箱で開運招福を願いたい。

米俵の貯金箱「萬福俵」

胴回りの菰と呼ばれる部分は、お金が入りやすいよう工夫して編まれている。取り出すときは、胴体中央部を広げて出す。

【今日の逸品】
米俵の貯金箱「萬福俵」

未来いいじま
6,600円~(消費税込み)

 

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