清々しい木の香りや年輪の美しい模様が人々を惹き付ける「大館曲げわっぱ」は、江戸時代から受け継がれる秋田県の伝統工芸品だ。日本三大美林のひとつである秋田杉の柾目を薄く挽いて煮沸し、柔らかくして曲げ輪を作り、桜皮で留めて仕上げる。この伝統的な技法に新たなデザインを取り入れ、現代に合う独創的な商品を生み出しているのが「りょうび庵」である。
「近年、曲げわっぱは弁当箱として人気ですが、もっとオリジナリティのあふれる商品を作りたいと考え、このバゲットコンテナを開発しました」と、同社社長の石倉良彦氏は語る。
本品はフランスパンを蓋付きで保管でき、蓋を外せばそのままテーブルへセッティングできる優れもの。食卓をスタイリッシュに彩るだけでなく、曲げわっぱの調湿効果で、パンを良好な状態で保存できる。
「トレーにオードブルをのせたり、蓋を器にしてサラダを盛るなど、使い方はアイデア次第で無限に広がります。木地の表面を樹脂でコーティングしているので油ものも盛り付けOKで、お手入れも中性洗剤で洗って乾拭きするだけと簡単。ぜひ、楽しんで使ってください」と、石倉氏。“曲げわっぱは和食を盛るもの”という概念を打破する、フレキシブルな逸品だ。
【今日の逸品】
パンのための曲げわっぱ「バゲットコンテナ」
りょうび庵
30,800円(消費税8%込み)