磨き上げられたステンレスと漆の見事な調和
ステンレスに漆塗りを施した、これまでにない酒器である。金属加工の町、燕市(新潟県)の研磨技術で仕上げた、二重構造のステンレスカップに、山中塗(石川県)の塗師が漆で仕上げた。
ステンレスに漆を塗るという困難な仕事を引き受けたのは、塗師の山谷尚敏さん(60歳)だ。ステンレスに直接、漆を塗ると弾かれてしまう。食品衛生上も問題のない下塗り材料を塗料メーカーとともに開発、下塗り後に加熱する温度や時間も何度も見直し実現した。
製品には越前和紙(福井県)のコースターが付く。燕市、山中塗、越前和紙という3つの産地の技術と工芸による協働品でもある。
漆器は時間とともに色合いが変わる。経年の変化を楽しみながら、長くご愛用いただきたい。
【今日の逸品】
漆磨(シーマ)本漆塗り・二重構造ぐい呑み
アサヒ(日本)
9,900円(消費税込み)