色使いや造形の妙が絵になる、モダンなデザインのチェスト
昭和54年創業の「匠工芸」は、「技能五輪国際大会」家具部門銀メダリストの創業者の下に集う木工の職人集団だ。北海道大雪山の麓、カラマツ林に隣接する自然豊かな環境に社屋を構え、日本屈指の家具産地・旭川において若手職人たちの憧憬の的として知られる。
近年は、国内外のデザイナーたちと手を組み、意欲的に新しい視点で技術を磨いている。このモダンなデザインのチェストも、北欧家具の中核であるデンマークの王立芸術アカデミー建築学校で学んだデザイナーを迎え、協働で作り上げた。
「跳び箱のような末広がりの形が愛らしいと評価されています。上部と下部の幅が異なるため、隙間ができないようにぴったりと加工するのは大変難しいのですが、デザイナーの意思を尊重し、難事に挑戦するのが匠工芸の社風です」と営業部の新倉 遼さんは語る。
素材は野球のバットにも用いる、丈夫なホワイトアッシュ(モクセイ科の広葉樹)の無垢材。木目が美しいモノトーンのグラデーションカラーは、無垢材の表情を活かした着色仕上げ。長く使ってほしいとの思いで、傷がつかないよう天板の左右両端を無垢材で補強している。また、脚の接地面をアーチ形にすることでぐらつきを軽減。使い手への心遣いあふれる仕上がりである。
【今日の逸品】
KOO チェスト
匠工芸
72,600円~(消費税込み)