ドラえもんが伝統工芸の「甲州印伝」と合体
昭和45年(1970)、小学館の学年別学習誌で6誌同時に連載が始まった『ドラえもん』は本年で誕生53年目を迎える。今も昔も子どもたちに夢を与え続け、『サライ』読者にもおなじみの国民的キャラクターである。
そんなドラえもんが伝統工芸の「甲州印伝」と合体し、小粋な小物に仕上がった。印伝とは、染色した鹿革に模様をあしらう工芸の手法。古来、甲州では革に漆(うるし)を使い型紙で模様を付けてきたが、その伝統を引き継ぐのが創業77年の「印伝の山本」(山梨県甲府市)だ。
柔らかな手触りの鹿革の財布とカードケースに、ドラえもんが象られている。漆は少し盛り上がって革に定着するので、立体的で豊かな表情を見せる。印伝の山本では、山本裕輔さんと法行さん兄弟が伝統的な技法を継承し、漆付けから縫製まで一貫して製造。代表の山本裕輔さんはこう語る。
「お馴染みのドラえもんの表情を印伝の技法でいかに出すのか、そこに注力しました。鹿革は本場の奈良県で丁寧になめされた、厳選品を使っています」
ドラえもんをあしらった印伝製品は、小学館百貨店のオリジナル品。この機にお求めいただきたい。
【今日の逸品】
『ドラえもん』甲州印伝のカードケース
『小学館百貨店』×印伝の山本(日本)
6,600円(消費税込み)