
幕末の万延元年(1860)に作られた、古地図「萬延江戸図」の江戸城にあしらった葵の御紋は金を配合したサンドブラスト仕上げ。地図の描写は細かく、大名家の家紋なども精妙に写されている。反対側と底に切子細工が施されている。
幕末の江戸の古地図と江戸切子が合体したグラス
幕末の江戸城下を描いた「萬延江戸図」(1860年)と、伝統の江戸切子を組み合わせた珍しいグラスが届いた。グラスの半分に江戸の古地図、もう半分は江戸切子の細工が施されている。
古地図をルーペで覗くと、半透明のサテンプリントにより、江戸城を中心に細地割りや家名が詳細に表されている。片や江戸切子は、創業100年を超える堀口硝子の切子職人の手技によるものだ。端正な矢来紋は、竹を交差して作った柵を模しており、魔除けの意味を持つ伝統的な紋様だ。
飲み物を入れるとグラスの表情がまた変わる。そんな変化を楽しみながら、オンザロックを楽しむのも贅沢な過ごし方である。

江戸時代から続く伝統の矢来紋が美しく刻まれている。光を熟知した技がグラスに映える。
【今日の逸品】
萬延江戸図 江戸切子グラス
オフィス六・7(日本)
19,800円(消費税込み)
