現代の暮らしになじむ「京の伝統工芸品」。日本の美意識が日常を彩るインテリア３選

2023/9/15

歴史と文化に育まれた伝統の技と、美を求める心が生み出す京都の伝統工芸品。近年は、現代の暮らしになじむ作品も多く作られています。ここでは、繊細な竹細工の花籠、京友禅の絵付け師が秋を描いた和ろうそく、掛け軸のような麻のタペストリーをご紹介します。部屋に飾って、今も息づく美意識を感じてみてはいかがでしょう。

竹ひごで編んだ繊細な菱目が美しい。竹細工の老舗が手がけた「おぼろ花籠・まゆ花籠」

こちらは、1898年創業の創作竹工芸メーカー『公長斎小菅（こうちょうさいこすが）』が手がけた竹細工の花籠です。同社は、「古典は新しい、時代を超えて変わらぬ価値を」をコンセプトに、培われてきた技術を用いて現代の生活に合う竹製品を作り、その丁寧な手仕事には定評があります。

ご紹介するのは、ころんとした丸みのあるフォルムがかわいらしい「おぼろ花籠」と、ふくらみのある優しいフォルムと凛とした佇まいが美しい「まゆ花籠」の２種。どちらも黒く染めた細い竹ひごで菱目（ひしめ）を繊細に編み上げ、光を当てると影までもが美しく浮かび上がります。チェストの上や玄関、ダイニングテーブルなど、飾る場所やライティングによって、違う雰囲気を楽しむことができます。

サイズは「おぼろ花籠」が約幅17×奥行き17×高さ17cm、「まゆ花籠」は約幅24×奥行き21×高さ15.5cm。花を生けるためのガラスの筒が付き、和花はもちろんのこと、モダンな洋花も似合う花籠です。

※サイズは若干の誤差が生じる場合があります。

おぼろ花籠・まゆ花籠

公長斎小菅
各8,800円（消費税込み）

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火をつけずに飾っても楽しめる。京友禅の絵付け師が秋を描いた「絵ろうそく」

植物性の蠟（ろう）を原料とし、油煙が少なく、炎が大きい和ろうそく。その伝統を守り続ける、1887年創業の『中村ローソク』の人気商品が、こちらの美しい和ろうそくです。京友禅の絵付け師が一本ずつ手描きしており、その愛らしさから仏壇やリビングでお花の代わりに火をつけずに飾られることも多いと言います。

ご紹介するのは、秋の代名詞でもあるススキと紅葉の２種。約全長11.5cm、直径上2.1cm、下1.5cm。燃焼時間は約１時間15分。それぞれ赤と白の２本セットでお届けします。

また、『中村ローソク』では燭台も豊富に取り揃えており、絵ろうそくに合う小振りの黒鉄燭台も併せてご紹介します。

和ろうそくの炎はゆっくりと幻想的に揺らぐ特徴をもち、ヒーリング効果があると言われています。部屋のインテリアとして楽しむのもよし、暖かい色の灯りに癒されるのもよし、絵ろうそくを日常の生活に取り入れてみてはいかがでしょう。

炎の燃え方も、考え抜かれた技術が生きている和ろうそく。リラックスした時間が過ごせます。

※変色変形の恐れがあるため、直射日光の当たる場所を避けて保管してください。
※すべて手作業で製作しているため、色や絵柄に個体差が生じる場合があります。

４匁２本入り絵ろうそく・黒鉄燭台

中村ローソク
４匁２本入り絵ろうそく　各2,860円（消費税込み）
黒鉄燭台　3,190円（消費税込み）

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『中村ローソク』では、仏前で日常的に使うことのできる３匁の白ろうそくも作っています。桐箱に20本入ったセットは、ご進物にも最適です。

１箱20本入りでお届け。ろうそくは約長さ13cm、上部径1.3cm、下部径１cm。

和ろうそく３匁20本入り

中村ローソク
8,250円（消費税込み）

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秋景色を楽しめる和装のような「麻タペストリー『秋草』」

リビングに飾れば和の世界が出現する、掛け軸のような麻100％のタペストリーがこちら。芒（すすき）、芙蓉（ふよう）、吾亦紅（われもこう）の秋草と、金彩のおぼろ月を描いた、秋にふさわしい一幅です。手がけているのは、伝統的な染色技法を駆使した和雑貨工房『京都洛柿庵』。職人がすべて手作業で丁寧に染めているため、風合いがよく、柔らかな染め上がりとなっています。

今回は「秋草」のほかに、「紅梅白梅」、「五葉通草」、「粋円椿」も併せてご紹介します。「紅梅白梅」は、墨描き風の枝ぶりも面白く、上品さの中に力強さもある一幅です。福々と咲き誇る梅の花が紅白対となり、絵画のような味わいがあります。