広い視野が得られる倍率1.6倍のレンズのルーペ
横幅22cmのワイドレンズで広い視野が得られる、スタンド型ルーペである。新聞の紙面も一度に見られる範囲が広く、じっくり読むことができる。ここまでの大きさのワイドレンズになると、周辺になるほど拡大像が歪みやすくなりがちだが、当品は隅々まで鮮明だ。
製造元の東京セイルは、昭和52年(1977)創業のレンズ専業メーカーである。レンズの素材はポリカーボネート樹脂だ。ポリカーボネートは光学性能と耐久性が高く、自動車のヘッドランプなどにも使われている。同社の村田稔社長はこう語る。
「ポリカーボネートで、これだけの大きさのレンズを作るのに苦労しました。一定水準の光学性能を出すためには精緻な金型を作る必要があります。樹脂レンズの性能は成形技術がものをいう世界です」
自信を持って開発したワイドレンズを支えるスタンドは、シンプルで使いやすい。L字形のスチール棒がレンズをしっかり支え、上下左右の角度調整が容易にできる。
こんなルーペが机上にあれば読書を始め、模型の組み立てや機器の修理などで活躍してくれる。細かなものが見えにくくなったら、無理せずこのルーペに頼りたい。
【今日の逸品】
マガジンスコープ
東京セイル(日本)
10,780円(消費税込み)