桐の角火鉢セット
火鉢のある暮らしに憧れる。静かに熾(おこ)る炭火を眺め、ときにはスルメを炙ったりしながら酒を一献というのも、冬の暮らしとしてはなかなかよいものだ。
しかし、火鉢を導入するためには本体だけでなく、炭や灰、火箸(ひばし)、火熾し器など、もろもろの道具が必要だ。昔の道具を今の暮らしに持ち込むには、それなりの準備が必要になる。
紹介する本品は、火鉢に炭、灰はもちろん、炭火の管理に必要な用具が一揃いになったセットだ。これがあれば、届いた日から「火鉢のある暮らし」が実現する。製造元によると「本体に軽い桐を使うことで扱いやすく、コンパクトな作りで設置を楽にした」という。
火鉢に鉄瓶(てつびん)をかけておけば、いつでもお茶やコーヒーが淹れられる。また、災害で電気やガスの供給が停止しても、火鉢があれば当座の煮炊きはできる。家庭の中に炭火が常にあるというのは、何かと心強いものなのである。
製造元の増田屋は昭和10年(1935)に燃料店から創業、現在は炭や火鉢などを扱い、炭火の愉しみを提唱する。縁(へり)に湯吞みや酒の徳利(とっくり)などがのせられるので、炭火で暖を取りながら寛ぎのときが過ごせる。
桐の角火鉢セット
増田屋(日本)
85,800円(消費税込み)