「踊り子の画家」とも称され、バレエの稽古や舞台裏などをテーマとした作品を数多く手掛けたドガ。この「バレエの踊り子」もレッスンに勤しむ踊り子の一瞬の姿を写実的に描いた傑作として知られる。画面手前の長椅子は、中央から右端へと、そして踊り子たちも右前方から左奥へとそれぞれ斜めに描かれる。手前から放射するように描かれた二つのモチーフによる斜線が画面の奥行き、そして広がりを生み出し、眼前の光景が斬新な角度で切り取られたかのような印象、そして画面に生き生きとした現実的な光景がうまれてくる。考えられたこの大胆な構図の画面は、ドガならではの秀逸な作品である。
【額装】
額の色は白、茶、ナチュラルを用意。ロンドン ナショナル・ギャラリー公認の証としてマットに金色のプレートが貼付。壁掛け可能。
【高品位美術印刷】
画稿はキヤノンが開発した高品位美術印刷技術により高品質・高細に複製。
インクに圧力や熱を加え「微粒子」に変えたうえで、直接紙に噴き付けて印刷しているので網点(ドット)がなく滑らかな印刷面となる手法。
この印刷は30~50年近く変色しない技術から国宝や重要文化財などのレプリカ製作にも応用されており、その品質は高い評価を得る。耐光性・演色性に優れ、高品質を長くお楽しみいただける。
【イレール=ジェルマン=エドガー・ドガ(1834-1917)】
パリの銀行家の息子として生まれる。ドガは、印象派展の8回の開催の内、7回の出品をしたことから、印象派の作家として位置づけられるが、新古典主義のアングルを崇拝し、伝統的絵画を学びながら印象派の活動に尽力した。日本の浮世絵に影響を受けた斬新な構図により、独自の世界を生み出した。
【今日の逸品】
複製画「バレエの踊り子」/額装
『大人の逸品』オリジナル
10,000円(消費税込み)