弁護士相談プラットフォーム「カケコム」(https://www.kakekomu.com/)は、別居・離婚経験がある男女100名を対象に、「別居、離婚に関するアンケート」を実施しました。
昨今は、新型コロナによる自粛でお家時間が増える中で、DVが急増しています。そのような夫婦間の問題があり、夫婦間の話し合いだけで問題が解決できなかったり、そもそも話し合うこと自体が難しかったりする場合、別居と離婚で迷うことがあるでしょう。
ただ、別居や離婚に踏み切ってしまうと後戻りできないこともありますし、中々踏み切れないことも多いのではないでしょうか?
そうしたお悩みを抱えている方々に向けて、「配偶者と別れたいと考えたとき、別居と離婚どちらを選んだかとその理由」「その選択を後悔したかとその理由」をご紹介いたします。
別居や離婚をするか悩んでいる方の参考や解決策の一助になれれば幸いです。

■別居と離婚、どちらを選んだ人が多いのか?

離婚を選択した人が49%、別居を選択した人が51%と、約半数ずつに分かれました。
また、男女別で見た場合は、男性は離婚を選んだ比率の方がやや多く、女性は別居を選んだ比率の方がやや多くなっています。別居を選んだ理由、離婚を選んだ理由を、それぞれ年齢別にご紹介します。

<別居を選んだ方の意見>

女性が別居を選ぶ意見として多かったのは、子供に関連する理由が目立ちました。
一方で、別居を選んだ男性の理由の中にも子供に関連するものが一部ありましたが、復縁をするための前向きな行為として別居を選択したという意見が目立ちました。男性の場合、子供がいるため復縁を望むというよりも、ご自身の気持ちを大切にしている印象でした。では、具体的な意見を見てみましょう。

−40代女性の意見
・まだ子どもが生まれたばかりで、自分で自立して生活する自信がなかったのでとりあえず自分の実家に戻ることで別居の道を選びました。
・子供がまだ小さかったのでやり直せる可能性は残したかったことと、別居している間に少し時間をかけて頭を整理できると思ったので。

−30代男性の意見
・嫌いになったわけではないため。
・まだお互い好きで復縁できる可能性があったため。

−20代男性の意見
・好きな気持ちは変わらなかったので。

<離婚を選んだ方の意見>

離婚を選んだ女性の意見としては、「もうこの人とはやっていけないと思ったから」というような一般的な離婚理由も多くありましたが、金銭的な問題やモラハラなど、離婚しなければ自身に被害が及んでしまうような理由も目立ちました。一方で、離婚を選んだ男性の意見としては、関係修復ができないからというものが目立ちました。男性は、復縁したいという気持ちがある場合は別居を選び、もう復縁は難しいと判断した場合は離婚を選ぶという傾向があるようです。

−30代女性の意見
・金銭的な問題だったので、別居では解決されないと判断したため。
・別居の後、離婚しました。モラハラを受けており、心身ともに疲弊し友人や親からの助言もうけたため、離婚に踏み切りました。

−20代女性の意見
・生活費を無断で使われてしまうことが多かったため、これ以上一緒にいても自分が生活できなくなってしまうと考えたため。
・夫からの暴力が酷くて、別居してもまた会ったときに、暴力を振るわれる可能性があると感じたため。

−40代男性の意見
・別居して距離を置くことで、冷静な考え方になれる可能性もあります。しかし、夫婦関係が崩壊して会話もない状態でしたので、修復のチャンスはないと考えて離婚しました。

−30代男性の意見
・もし、やり直せる余地があると判断すれば、別居を選んでいたと思いますが、その時点で、やり直せる余地は無いと判断したので、離婚を選択しました。

■実際に別居や離婚をした人は後悔していないのか?

別居、あるいは離婚をして「後悔した」と答えた人は13%に留まり、「後悔していない」と回答した人が87%と圧倒的に多い結果となりました。男女別で見てみましょう。
男女別だと、「後悔した」と回答した男性が20.8%、女性が5.8%と、男性の方が後悔する傾向にあります。別居や離婚を後悔した理由、後悔しなかった理由にはどのようなものがあるのでしょうか?

<「後悔した」と回答した方の意見>

女性の中では、別居や離婚で子供に会えない状況になった方のご意見が目立ちました。
また、生活面での現実的な問題をあげている方もいました。男性の方は、夫婦関係に良い影響が出ることを期待して別居をしたものの、別居をしたことで期待とは逆の方向に行ってしまったことを後悔している人もいました。

−40代女性(離婚を選択)
・もっと自由に子供と会えるようにしておけばよかったです。

−30代女性(別居を選択)
・お金がなくなってしまった。

−30代男性の回答(別居を選択)
・別居をして離れ離れになることで、ようやく相手の良さに気づいたから

−50代男性の回答(離婚を選択)
・やっぱり、パートナーが良かったと後悔した。努力して、7年後に元に戻りました。

−30代男性(別居を選択)
・さらに心が離れてしまい、離婚までそう遠くはなさそうです。

<「後悔していない」と回答した方>

男性も女性も、別居を選択していて「後悔していない」と回答した方は、「別居したことで夫婦関係を見つめ直すことができた」「関係が良好になった」という意見が目立ちました。
ただし、子供がいる方の場合は、別居や離婚の選択自体に後悔はなくとも、子供に対する罪悪感が残ったという方もいました。また、離婚を選択した方の中では、夫婦間でしっかりケジメをつけられたからという方もいます。

−30代女性(別居を選択)
・後悔はしていません。結果的にお互い冷静になれて真剣に話し合うことができました。関係は良好になりました。

−20代女性(別居を選択)
・初めて大きな諍いになり、1週間ほど口を聞きませんでした。話し合えば食い違うような感覚です。あのまま一緒にいたらきっと精神的におかしくなっていたし、離婚になっていたのではないかと思うので、今の方法をとって良かったと思っています。

−40代男性(別居を選択)
・お互いを見つめなおせたので別居は良かった。

−30代女性(離婚を選択)
・私自身は後悔は全くしていないが、離婚当時3歳になったばかりの子供がいたので、年齢が上がるにつれ保育園行事や出かけ先で親子連れを見た時、父親がいないことに子供自身がどう思っているかを考えると、もっと私は頑張れたんじゃないかと思ってしまうことはある。

−30代男性(離婚を選択)
・離婚については親権も私が持てましたし、元嫁の都合のよいふうにはさせなかったため後悔はしていません。間に弁護士を挟み徹底的にケジメをつけたのでよかったです。
しかし、子供は悲しんでいると思います。離婚をするしかなかったこと、経緯を後悔しています。

上記のことから、夫婦間で金銭的な問題があったり、DVやモラハラ等の自身に被害が及ぶ行為を受けている場合、一度距離を置いてお互いを見つめ直したい場合は、別居や離婚に踏み切ることが重要といえるでしょう。

一方で別居や離婚をして後悔しないためには、女性の場合は別居時や離婚時に子供の親権についてしっかり話し合うこと、男性の場合は相手との話し合いを放棄せず、気が済むまで話し合ったり、相手の良い点を思い出してみるなどすることが重要といえるかもしれません。

***

仮にも、愛し合って結婚し「生涯添い遂げよう」と神に誓った二人が、なぜ、相手を傷付け別居や離婚にいたる関係になってしまうのでしょうか。そうした関係に至る前に、関係修復ができる“術”はなかったのでしょうか? 他人に頼ることなく、良好な夫婦の関係を維持し続ける“術”があるとするならば、恐らくそれは「互いに感謝する気持ち」であり、感謝の言葉「ありがとう」を忘れないことではないでしょうか?

◆株式会社カケコム概要
会社名:株式会社カケコム
所在地:150-0043東京都渋谷区道玄坂2-11−4 ストークビル道玄坂801号
代表者:代表取締役CEO 森川 照太
設立:2016年5月2日
会社URL:http://company.kakekomu.com/
事業内容:トラブル解決のプラットフォーム「カケコム」の運営・開発

 

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