昨今の情勢によって生活が苦しくなったとき、親に頼ることを考える人も多いはず。反対に、頼られたという経験を持つ方も少なくないのではないでしょうか。そこで、株式会社サザンダイアが運営する、お金に関するメディア「お金を借りるISBN大全」(https://www.isbn-center.jp/)が、親から借金をした経験のある男女100名を対象にアンケート調査をしました。「親からお金を借りること」について考えていきましょう。
■親からお金を借りた理由1位は「生活費が足りなかったから」
「親にお金を借りようと思った理由はなんですか?」の質問では、「生活費が足りなかったから」と回答した人が全体の22%と最も多い結果となりました。理由の詳細をみてみると、一人暮らしや学生時代でお金がなかったときに親を頼った人が多いことがわかりました。
・一人暮らしのため、生活出来るお金がなくなり親にお金を借りた。
・一人暮らしの時に、ローンや家賃を優先したことで、国民年金や国民健康保険等の保険料が払えなくなった。
・携帯電話代が足りなくなったので、お金を借りた。
また車や家の購入資金や、結婚式の費用、引っ越し資金など、人生のイベントで高額な費用がかかる場面でも、親にお金を借りる人が多いことがわかります。
■親に借りる金額は「1~5万」の少額
親に貸してほしいと相談した金額と、実際に借りられた金額をみてみると「1~5万」の少額を借りている人が多い結果となりました。あまりに金額が多いと親に心配をかけてしまうことや、借りられなくなる可能性があることから、少額を借りる人が多いと想定されます。
実際に借りられた金額を見ていくと、「1~5万円」(17%)と同じく「10~20万円」(12%)と回答した人も多く、希望した金額よりも多く借りられた事例もありました。
また「親からお金を借りられたか?」の質問に対しては、「全額借りられた」と回答した人が89%と最も多い結果となりました。
親にお金を借りたいとお願いした人のほとんどが、希望する金額でお金を借りられたことがわかります。
なお、お金を借りられなかった人の理由は次のとおりです。
・結婚を理由にお金を借りたいと申し出たが、そもそも結婚自体を反対された
・ウソがバレた。
・実家暮らしだったため、すぐにできるバイトなどでやりくりをして欲しいと言われた。
親に嘘がバレたことでお金を借りられなかった人や、親心からお金を貸してもらえない人も見られました。親は子どもがつく小手先の嘘など、簡単に見抜けるのでしょうね。
■借金返済が理由の場合は、嘘をつく人も
「親にお金を借りる理由を素直に伝えたか?」の質問に対しては、ほぼ全員が「はい」と回答しました。
一方で「いいえ」と回答した6%中、半数が「銀行や消費者金融での借金返済」が本当の理由であると回答。借金返済が理由では、親にお金を貸してもらえないとの思いから、親に嘘をついてお金を借りている人がいることがわかりました。
■親から借りたお金を返済した人は約7割
親から借りたお金を全額返済した人は、全体の約7割となりました。そのうち「一括してまとめて返済した」との回答が6割以上となっており、まとまったお金が用意できた段階で一括で親に返済をする人が多いこともわかりました。返済中という方も13%います。そして、まだ返済していない人は15%にとどまりました。親から借りたとしても、甘えることなく、返している姿が見受けられますね。
■親にお金を借りるときのポイント・貸すときのポイント
アンケート調査の結果、親にお金を借りるポイントをまとめました。
・嘘をつかず、お金を借りたい理由について素直に述べる
・助けて欲しい、親しか頼れないと困っていることを伝える
・直接口頭で伝える
・返済計画を立てて、返済の約束をする
親にお金を借りる方法は気軽だからこそ、しっかりと正直に理由を話し、返済計画を提示するのが大切です。反対に、子どもに対して貸す際も、理由をしっかり聞き、返済計画を示さなければ貸さないと言う位の毅然とした態度が肝要かもしれないですね。それが、ひいては子どものためになるのではないでしょうか。
■調査方法
インターネット上での記述・選択式アンケート
■回答数
100名(男性35名、女性65名)
■調査時期
2020年5月
■主なトピックス
・親にお金を借りる理由
・親にお金を借りるときの言い方・伝え方
・親にお金を借りる手段
・親にお金を借りるときの返済方法
・贈与税について