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取材・文/ふじのあやこ

近いようでどこか遠い、娘と家族との距離感。小さい頃から一緒に過ごす中で、娘たちは親に対してどのような感情を持ち、接していたのか。本連載では娘目線で家族の時間を振り返ってもらい、関係性の変化を探っていきます。

「今の会えない期間は助走だと思って。このコロナ騒動が落ち着いたら、一番に会いに行きたいと思います」と語るのは、志保さん(仮名・38歳)。彼女は現在、都内のメンタルケアクリニックで受付の仕事をしています。ゆっくりとした話し方で、時々出る方言がかわいらしい女性です。

母親よりも父親、姉よりも兄と仲が良かった

志保さんは大阪府出身で、両親と5歳上に兄、2歳上に姉のいる5人家族。小さい頃はわがまま放題だったと自身のことを振り返ります。

「3人兄妹の末っ子で、真ん中の姉が可愛げがなかった分、私は父親にとても可愛がってもらっていました。父親は威厳があるタイプではなく、とても優しい人で、子どもたちのことを強く叱るということはまったく記憶にありません。怒るのはいつも母親。でも、その母親もずっと働いていて、私が小学校高学年くらいからはパートからフルタイムになって、毎日忙しくしていました。だから、結構子どもたちのことは放任だったんですよ」

志保さんは姉よりも兄に懐いていたとか。

「姉とは根本的な考え方が合わなくて、顔を合わせたらケンカしていました。小さい頃は姉と同じ部屋だったのもあって、私はずっと兄の部屋で過ごしていました。兄は嫌がりながらも私を追い出したりしなかったし、勉強すると言いながらいつも親に隠れてゲームをしていたから、その横に座るのが好きで。兄の部屋には父親もゲームをしによく来ていて、3人で夜遅くまで一緒に遊んでいて、セットで母親に怒られていました(苦笑)」

【次ページに続きます】

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