受験生の皆さんは、入試に向けて、毎日必死に勉強していることでしょう。しかしながら、医学部合格は決して簡単ではありません。メディアでも大きく取り上げられているのでご存知の方も多いと思いますが、大学によっては医学部最高倍率が30倍を超えるなど、ここ数年で医学部志願者数は非常に過熱しています。
そんな難関でもある医学部合格を掴み取った先輩たちは、一体どのような勉強をしていたのでしょうか。PMD医学部専門予備校を運営する株式会社アクト(https://www.pamda.info/)が、20代~60代の医学部受験経験者を対象に、「受験勉強に関する調査」を実施しました。
先輩たちの実体験から、医学部合格への近道を明らかにしていきましょう。

■医学部受験生が受験勉強を始めた時期は…?

まずは医学部を志望した先輩のみなさんがいつから受験勉強を開始したのか見ていきましょう。「医学部合格に向けた受験勉強はいつから始めましたか?」と質問したところ、『高校1年(25.2%)』という回答が最も多く、次いで『高校3年(22.5%)』『高校2年(20.4%)』『中学生時代(20.1%)』『大学入学後(6.2%)』『浪人中(5.6%)』と続きました。
多くの方が高校生の時、中でも1年生のうちから受験勉強を開始しているということが分かりました。

■医学部受験生当時の勉強法とは…?使っていたツールも判明!

次に、医学部受験生当時の受験勉強法についてみていきましょう。「医学部受験生当時の勉強方法を教えてください」と質問したところ、『基礎問題を徹底的に解く(34.7%)』という回答が最も多く、次いで『理数科目を中心に勉強する(23.6%)』『応用問題に取り組む(21.2%)』『過去問題を解く(14.3%)』『英語を中心に勉強する(4.7%)』と続きました。
医学部合格には基礎力のアップが欠かせないと言えそうです。

受験勉強をする際、愛用していたツールにはどのようなものがあるのでしょうか。そこで、「医学部受験生当時によく使っていたツールを教えてください」と質問したところ、『ノートに手書き(54.7%)』という回答が最も多く、次いで『参考書に書き込む(23.0%)』『教科書に書き込む(14.9%)』『タブレット端末での勉強(3.8%)』『パソコンやワープロで文書作成(2.3%)』と続きました。
「書いて覚える」というのは時代に関係なく普遍的なものであることが分かりました。しかしながら、タブレット端末での勉強も徐々に浸透し始めていることが伺えます。

■医学部受験生当時の思い出や苦労が判明!?

「医学部受験生当時の勉強で記憶に残っている具体的なエピソードを教えてください」と質問したところ、

・何度も何度も繰り返し同じことを書きすぎて夢の中でも書いていたことがある(20代/女性/群馬県)
・一年の勉強スケジュールを3/31に定めてその通り行動したこと(30代/女性/大阪府)
・周りが心配するほど朝から晩まで勉強しまくった(40代/男性/東京都)
・とにかく徹底的に書いて、繰り返した。学問に王道なしを実感(50代/女性/東京都)
・毎日午前3時まで勉強したこと(60代/男性/愛媛県)

などの回答が寄せられました。医学部合格のために寝る間も惜しんで必死に受験勉強したことは、ずっと記憶に残っているようです。

では、医学部受験にはどのような苦労が待ち構えているのでしょうか。
そこで、「医学部受験の際に苦労した具体的なエピソードを教えてください」と質問したところ、

・勉強することが多くて頭がいっぱいいっぱいになってパンクしそうだった(20代/女性/東京都)
・なかなか成績が上がらない時期があり、行き詰まって苦労しました(30代/女性/愛知県)
・どこから手をつければいいのか全く分からず、自分の勉強に関する指南役(学校の担任とは別に)を見つけるのが大変だった(40代/男性/埼玉県)
・何を優先してやればいいのか分からなかったので、無駄な勉強をいっぱいやった(50代/男性/京都府)
・とにかくデジタル的なツールは何もない時代だったので、計算や集計などの手作業に時間がとてもかかった(60代/男性/東京都)

などの回答が寄せられました。
受験勉強といっても何から始めたらいいのか、また、始めても覚えることが多くて苦労したという方が多いようです。現在のようにデジタルツールが豊富ではなかったが故の苦労も垣間見えます。

■「AI学習」への興味・関心は高い!?

ここ数年のIT技術の進化にともない、これまでは考えられなかったような学習ツールが登場していることをご存知ですか? タブレット端末での学習もそのひとつですが、そのさらに先を行く「AI」を活用した学習ツールも既に存在しています。そこで、「AIを活用した勉強方法に興味がありますか?」と質問したところ、実に6割以上の方が『興味がある(好印象)(62.5%)』と回答しました。
また、20代~60代全ての年代の方が高い興味・関心を寄せていることが分かりました。
「なぜそう思うか理由を教えてください」と質問したところ、

・たくさんの情報から効率よく勉強できそうだから(20代/女性/福岡県)
・弱点を解析し、理想的な学習が可能な気がするから(30代/男性/高知県)
・深層学習で、従来のコンピューターにはない効果が期待できそう(40代/男性/愛知県)
・娘の医学部受験に利用できそうだから(50代/女性/岐阜県)
・どうすれば習得できるかをAI が導いてくれる(60代/男性/東京都)

などの回答が寄せられました。医療の現場も最先端の技術を必要とするので、多くの方にとって「AI学習」は好意的に映っているようです。

***

医学部受験の先輩方から貴重な回答が得られました。 また、20代~60代すべての年代で、多くの方が「AI学習」に興味を持たれているということも分かりました。効率良く学力が付けられるツールとして、「AI学習」が受験勉強のスタンダードとなる日も近いのかもしれませんね。

 

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