文/鈴木珠美
年末の大掃除で家の中や、会社の机まわりは掃除をしたものの、車内の掃除はまだ手付かずのかたも多いのでは? 新しい年、気持ちよくドライブに行くためにも、車内の掃除も行っておきたいものです。それに誰かを乗せるときに汚れが溜まっている車内では、乗せるほうも、乗るほうもためらいます。車内清掃はおもてなしです。
車は外履きで乗り込むので泥や砂が舞い込みます。とくに車内で飲食する方やペットを乗せる方は、食べこぼしやペットの毛があちらこちらに落ちています。もちろん髪の毛も。忘れがちなのがドアやハンドル、スイッチまわりなどの手が触れる部分。普段掃除をしていなければ、皮脂汚れがこびりついているはずです。
それではさっそく、車内掃除のポイントをご紹介しましょう。
1.車内の荷物を降ろそう!
掃除をする前に車内の荷物を降ろしましょう。ビニールシートなどがあると便利です。車内のポケット、ラゲッジルームに収納している荷物、運転席、助手席、後部座席のフロアマットも外しましょう。
2.ハケなどで掃いて、仕上げに掃除機を
車内は砂埃があるので家用の掃除機よりも、車内専用の掃除機があるといいでしょう。シガーソケットから電源をとるタイプの車内用掃除機もあります。掃除機をかける前に小さなほうきか、ハケなどで足元やシートの隙間に入り込んだチリやホコリ、ゴミをかきだしてから掃除機をかけます。
3.天井から樹脂類まで水拭き
水に濡らしてかたく絞ったタオルで水拭きします。汚れがひどい場合はカー用品店などで販売している車内専用のルームクリーナーなどを使いましょう。天井やハンドルまわり、ドアの部分など拭き掃除。シートベルトも拭き取ります。水拭きした後は乾いたタオルで汚れを拭き取りましょう。
4.歯ブラシや綿棒を使ってエアコンの吹き出し口を掃除
エアコンの吹き出し口は歯ブラシや綿棒などを使ってホコリをとります。スイッチ類まわりにもホコリがたまるので綿棒で取り出しましょう。仕上げは水に濡らして絞ったタオルで水拭き&乾拭きで。
5.シートのお掃除
シートは掃除機をかけてガムテープなどで細かいゴミをとった後は、タオルで水拭き。または布製のシート用か革製のシート専用のクリーナーを使ってシートの汚れを落とします。洗浄後は窓を開けてしっかりと乾燥させましょう。
6.内窓を綺麗に
内側の窓の汚れを落とします。水で濡らしかたく絞ったタオルで拭き掃除。専用のクリーナーを用意すると便利です。タオルで拭くときは一定方向で拭くのがコツ。
7.フロアマットを洗おう
フロアマットは棒などでたたいて砂埃を落とします。汚れがひどい場合は洗浄クリーナーなどを使って洗います。フロアマットはしっかりと乾燥させないとカビやニオイの原因になるので、しっかりと乾燥させる時間があるときに行いましょう。日常のお手入れとしてはフロアマットの砂埃をはたき、水拭き程度で充分です。
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まとめて掃除すると半日がかりになる工程ですが、こまめに掃除していれば、時間短縮になります。日常のお手入れとして行いたい場所は、手が触れる部分、皮脂汚れの掃除と、良好な視界を確保するための内窓拭き、掃除機かけです。
掃除は、自分とマイカーとのコミュニケーション時間です。車の掃除をすることで、車に対する愛情も自然に増えていきますし、運転以外でも車と触れ合う時間を作ることは、マイカーを大事にする気持ちが高まります。
何より綺麗な車内は、誰かを乗せるときは最高の“おもてなし”となります。綺麗な空間で心地よいドライブを楽しんでくださいね。
文・鈴木珠美
カーライフアドバイザー&ヨガ講師。出版社を経て車、健康な体と心を作るための企画編集執筆、ワークショップなどを行っている。女性のための車生活マガジン「beecar(ビーカー)https://www.beecar.jp/ 」運営。