文/編集部
ふだん食卓にのぼる漬け物も、ベーコンやソーセージも、そして味噌や醤油も、そもそもは我々の祖先が考え出した「保存食」です。もちろん現代ではスーパー等で買ってきて食すことがほとんどでしょうけれど、もとは生活のなかで家庭で作られていたもの。ちょっと手間をかければ自宅で作れるものも意外と多いのです。
シニア世代に支持されている大人の生活誌『サライ』では、読者のみなさんに「保存食」についてアンケートを実施しました。今回はその結果をご紹介します。
サライ読者に聞いた「日頃よく作る保存食」は?
まずは「日頃よく作る保存食」について伺いました。その回答結果をご覧下さい(※N=137、回答者平均63.9歳)。
1位が「漬け物(塩漬)」、2位が「梅干」、3位が「果実酒」と、お好みの野菜や果実を浸けるだけでできる保存食がトップ3。さらに、「ぬか漬け」、「酢漬け・ピクルス」、「粕漬け」といった項目も上位に並びます。
浸けるだけでできる保存食は手軽に始めることができ、それでいて、漬け込み期間によって味の変化が楽しめる奥深さがあることが人気の要因かもしれませんね。
サライ読者に聞いた「挑戦してみたい保存食」は?
続いて「挑戦してみたい保存食」についても聞きました。
「挑戦してみたい保存食」では、前掲の「日頃よく作る保存食」では全く挙がらなかった「燻製」が首位。そして、豚肉を燻製して作る「ベーコン」が2位という結果に。さらには、ランキング外でも「ゆで卵の燻製」「鮭の燻製」「猪肉の燻製」「ビーフジャーキー」など、多彩な燻製料理を推す声をいただきました。
食材と保存用の容器さえあれば作れる漬け物系保存食とくらべて、燻製には専用の器具などが必要なため、実際に始めるにはかなり障壁が高いように感じられるかもしれません。
とはいえ、じっくり手間暇をかけて自作した燻製料理の味は格別ともいわれますよね。なかなか手が出ないけどいつかは挑戦してみたい保存食ランキングの結果は、共感された方も多いのではないでしょうか?
燻製といえば、煙やにおいが大変でアウトドアでやるものというイメージもありますが、最近では室内・卓上向けの器具も発売されています。そうした器具を活用して憧れの燻製デビューしてみるのも一考かもしれませんね。
年末年始のお休み期間は、じっくり保存食作りにも取り組める好機。今回のランキングを参考に、あなたも趣味と実益を兼ねて保存食作りに勤しんでみては?
文/編集部