自分にとって“本当に大事なもの”がわかってくる
――「こうしたい」という強い意志がない人は、学びを深めたり、情報収集しておくといいそうですね。
水晶玉子さん 2025年6月10日まで、西洋占星術で幸運と発展をもたらす星・木星は双子座にいます。双子座は情報や学びのサインでもあるので、好きなことや興味があることを学びながら、自分の軸を定めるための情報収集をしましょう。
6月10日から、木星は蟹座へと移動します。蟹座のサインは、家庭やホームグラウンドにあるので、自分のルーツについて認識を高めておくのもいいでしょう。生まれ育った町、母校など思い出の風景の中に身を置くと、いいひらめきが得られるはず。これにより、「本当に大事なもの」がわかってくるはずです。
自分の軸になる専門性を高めることも開運アクションです。お金にならなくても「これをやっていると楽しくてたまらない」というものを見つけておきましょう。私の場合は、愛するうさぎの知識を深めることですが(笑)、料理、手芸、エクササイズ、好きな旅先の情報収集など、「隙あらば体が動く」ことで“好き”を深めて、幸せに向かって育っていくようなイメージを持ってください。
――個人の幸せは世界の幸福へと広がっていきます。2025年に「戦争は終わるのではないか」と水晶さんは続けました。
水晶玉子さん これは、私の持論なんですが、動乱は「庚(かのえ)」の年に始まり、「乙(きのと)」の年に落ち着くことが多いのです。例えば、源平合戦(治承・寿永の乱)は1180年の庚子に始まり、1185年の乙巳に終わっています。徳川幕府も、1600年庚子の年の関ヶ原の戦いで勝敗が決まり、不安定な政情が続いたあと、1605年乙巳の年に二代将軍・秀忠が征夷大将軍になって盤石なものになりました。
「乙」は戦いが終わる年でもあるのです。1795年フランス革命、1865年南北戦争、1895年 日清戦争、1905年日露戦争、1945年第二次世界大戦、1975年ベトナム戦争とカンボジア内戦は「乙」の年に終わっています。
「乙」は、人々の平和を求める声が燎原の火の如く広まることも、その背景にあるかもしれません。長く続いている世界中の戦争や紛争が落ち着く可能性は高いと思っています。
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2025年は「しなやかな思考を持ち、行動的になるほど開運する」一年になるとのこと。そのためのスタートダッシュの方法を、2回目のインタビューで紹介します。
水晶玉子(すいしょう・たまこ)
占術研究家。西洋・東洋の枠を超え、多様な占術を研究、執筆。「ダウンタウンDX」「ゴゴスマ」ほか、TVやラジオに多数出演。空海が伝えた宿曜経を現代に活かした「オリエンタル占星術」は毎日の運勢が怖いほど当たる! と定評があり、ファン多数。『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』シリーズは2025年版で累計71万部突破。「オリエンタル占星術」ほかの占いサイトも好評。LINE、Facebook、Instagram、XなどのSNSアカウント@Suisho_Tamakoでは暦や、話題の出来事、ペットのうさぎについて発信中。
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著/水晶玉子
世界文化社 2090円(税込)
開運のコツが一冊にまとまった手帳。カレンダーには一粒万倍日、天赦日、水星逆行ほか、和の暦の大安や仏滅、二十四節気、新月・満月などを網羅。占いページもパワーアップしており、生年月日から診断する「時間占い」「十二支占い」「天中殺占い」「吉方位占い」ほか収録し、2025年を強運で乗り切るお守りにも。カバーは2025年「乙巳(つちのとみ)」の開運カラー・黄緑色で、持つだけで開運効果が。
