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占星術研究家・水晶玉子さん 撮影/伏見早織(世界文化ホールディングス) ヘア&メイク、着付け/瑳峨直美

あらゆる占いを研究し、誰もが「当たる!」という占術を打ち立てた水晶玉子さん。人気占い師として活躍する水晶さんの新刊は『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー 2024』(世界文化社)です。これは開運日や、警戒すべき日が一目でわかり、運を味方につけるコツを会得できる、書き込み式の手帳です。この発売を記念し、今年もスペシャルインタビューをお届けします。

まず、2024年に幸運をつかむために、今からすべきことについて紹介していきます。

取材・文/前川亜紀

2023年はこれまでの汚れが除去された年

「2023年は隠されていたことが明るみに出て、古い価値観が“ろ過”されるように浄化され、新しい考え方、生き方が見えてくるような1年でした」とは水晶玉子さん。

言われてみれば、2023年は7月には中古自動車販売会社の組織絡みの隠ぺいが明るみに。また、各組織で性加害やいじめなどが露呈し、社会問題に発展していきました。

水晶玉子さん 2023年は“五行十干(東洋の5つの気のエレメント)”の最後の“癸”(みずのと)の年でした。五行とは、木・火・土・金・水。十干とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸があり、これによりその年の運気の傾向や指針がわかるのです。

「癸卯(みずのとう)」の2023年は“水”の気の年で、濁った水から不純物が取り除かれ、清らかな水に変わっていく年でした。立つ鳥跡を濁さず、ではありませんが、これまでの汚れがある程度、除去されたのです。

そして、2024年には“甲”という新しい十干のサイクルに入ります。ここからまた時代の流れは切り替わっていきます。

それを踏まえて、今現在から、2023年のうちにやっておくべきことをお話していきましょう。まずは、心身と環境の“不用品”を捨てること。それから気がかりなこともできる限り片づけておきましょう。

まず、できるのは、自宅の片づけ。使わないもの、不要なものを処分し、居住空間を心地よくするのです。他にも実家の整理、さまざまな行政の手続き、家計の見直し、健康問題の解決も年内に手をつけて。加えて、人間関係の在り方などの見直しもぜひやってみてください。

このときに大切なのは、「今後どのように自分の人生を過ごしていきたいか」を軸に据えることです。誰かと比べてはいけません。あなたがどうしたいかを考えて、パートナー、子供、孫も含め、そこから広がる人間関係をより自然な方向で考え直すのもいいですね。

加えて、これまであなたが蓄積したこと、磨きたい特技、これからやりたい仕事などを考え、「こんな人生が送りたい」と文章にしたり、絵に描いたりすることもおすすめします。具体的に思うことで、願いは叶う方向へと向かっていきます。これは不思議なことなのですが、ホントなんですよ。

これは2回目(12月22日配信)で詳述しますが、2024年はダイナミックな力が後押しをする、“始まりの年”です。あなたの夢が叶うように、“夢の種”のようなものを2023年のうちにたくさん生み出しておいてください。

2024年は最初の一歩を踏み出す年

――心と環境が身軽になれば、瞬発力がつき、行動力も高まりそうです。

水晶玉子さん そうですね。運は人からもたらされますから、好奇心を大切に、フットワーク軽く、人に会ったり、体験したりすることも、今から始めておくといいでしょう。2024年は「最初の1歩を踏み出す」という年でもありますから。

それと同時進行したいのは、今の時代の価値観の変化も意識すること。価値観の大きな転換は、2020年12月に西洋占星術でいう「風の時代」になったことの影響が少しずつ見えてきているようです。

それまで、物質重視の「土の時代」でしたが、風の時代になってから、情報や知識など目に見えないことが重視されるようになっていきます。

ただ、土の時代で多感な時期を過ごした私たちの中には、所有欲、ブランド信仰など前時代の価値観が残っています。そのあたりの考え方が最近はどうなっているのか、時々意識しつつ、チューニングしていくことをおすすめします。

年下の世代と交流を持とう

――そういうことに自分で気付き、考え方を変えることは、難しそうです。

水晶玉子さん 無理に変える必要はありませんよ。でもコミュニケーションはより大事になっていきそうです。まず、提案したいのは、「夫婦だからこのくらい言ってもいいだろう」、「親子だからわかるだろう」という考え方をせずに、フラットな姿勢で人に接して話をするといいでしょう。そこから気付くことも多々あるはずです。

あとは、なるべく年下の世代の人と話すこと。知ったかぶりをせずに、わからないことは教えてもらうという姿勢を保つのです。

副業やアルバイトなどで、若い人が多い職場を選ぶのもいいですね。気持ちも若返りますし、あなた自身が元々持っている心のやわらかさのようなものにも気付くはずです。つまらないプライドはサッサと捨てて、未来志向で行きましょう。

そうそう、世代間の交流において、占いは全世代共通の話題なんですよ。例えば、「今日は一粒万倍日だから、何かを始めると実りが多いですよ」とか「誰にでも天中殺の日ってあるみたい」「今日は巳の日だから金運がいい」など占いをからめると会話が生まれて広がっていきますよ。

『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー 2024』は、去年に比べて、占いページが充実。これまでの「十二支占い」「天中殺占い」に加えて「干支占い」、「吉方位」もわかりますので、話題づくりに一役買ってくれるはずです。

2024年に向けての開運アクションを今から始めておけば、きっといい状態で2024年を迎えられるはず。

2回目は「最強の開運日が元旦」という2024年の開運のコツについて紹介していきます

水晶玉子(すいしょう・たまこ)
洋の東西を問わず、多種多様な占術を研究。空海が日本に伝えた『宿曜経』をベースにオリジナルの「オリエンタル占星術」を確立。そのほか、多くの占術に通暁。雑誌、メディア出演、独自の占いサイトなども人気。大好評発売中の『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』シリーズは2024年版で累計発行部数65万部を突破。X(旧Twitter)@Suisho_Tamakoでは暦やうさぎについてなどを発信中。

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『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー 2024』
著/水晶玉子
世界文化社 1870円(税込)

水晶玉子さんによる開運情報満載の、書き込み式ダイアリー。大安や仏滅、一粒万倍日、天赦日はもちろん、二十四節気、「干支」等の和暦を網羅。スケジュール管理しながら、運を上げられる。書き込みページはレフトタイプのウィークリーページ。書き込スペースも多く、予定の管理やアイディアメモとしても使い勝手抜群。

 

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