海外のニュースサイトやブログを見ても内容が理解できず、諦めてしまったことはありませんか? あるいは、辞書を片手に単語を調べるのに時間がかかってしまい、読むのに疲れてしまったという経験をした人もいるかもしれません。そこで、役に立つのがGoogle 翻訳の拡張機能です。
英語などのページでわからない単語があっても、テキストを選択するだけで日本語に翻訳でき、意味を知ることができるようになります。これによって、海外メディアのビジネスサイトなどを翻訳して最新情報を手に入れることが可能です。
この記事では、Google 翻訳の拡張機能を使って外国語を翻訳する方法について解説します。なお、この記事の解説は、パソコンでの操作で、ブラウザはGoogle Chromeを想定しています。
目次
Google 翻訳について
Google 翻訳と拡張機能
拡張機能の設定
拡張機能の使い方
最後に
Google 翻訳について
Google 翻訳とは、Googleが提供する多言語翻訳ツールです。テキスト・ウェブページ・音声・ドキュメントを手軽に翻訳することができ、英語・ドイツ語・中国語・ベトナム語・アラビア語など数多くの言語に対応しています。また、パソコンやスマートフォンなど、さまざまな端末で使用可能です。
例えば、海外に住んでいる友人とSNSでやり取りする際に、日本語で書いたメッセージをGoogle 翻訳で英語などに翻訳します。そして、翻訳したテキストを送信することで、言葉の壁に困ることなく、相手と意思疎通をはかることが可能です。
他にも、海外出張や海外旅行の際に、レストランのメニューに書かれた文字をスマートフォンのカメラで読み取って、Google 翻訳で訳します。これで、どのような料理なのかを理解することが可能。
このように、Google 翻訳は言語のハードルを乗り越えるのをサポートしてくれます。
Google 翻訳と拡張機能
Google 翻訳は、それ自体がさまざまな機能を備えて便利ですが、拡張機能をブラウザのGoogle Chromeに追加すると、さらに使いやすくなります。
一般的にパソコンでGoogle 翻訳を利用する場合、Google 翻訳のサイトを開いて、そこに翻訳したいテキストを入力するという流れになります。 しかし、拡張機能を使うと、翻訳したいテキストが表示されているページで、翻訳された内容をポップアップ表示することができるようになります。さらには、言語によっては音声読み上げも可能。
これによって、翻訳するたびにGoogle 翻訳のサイトを行き来する手間が省けるので、コンテンツの理解がスムーズになります。
拡張機能の設定
Google 翻訳の拡張機能を利用するには、Google Chromeにインストールする必要があります。
インストール
まず、Chrome ウェブストア(https://chromewebstore.google.com/?hl=ja)にアクセスしてください。そして、「Google 翻訳」と検索します。検索結果に出てきた「Google 翻訳」を開いて、画面遷移。 Google 翻訳拡張機能の画面右側にある「Chrome に追加」ボタンをクリックします。
ポップアップが表示されるので、「拡張機能を追加」をクリックしてインストールを完了させてください。
設定
インストール後、拡張機能の基本設定を行ないます。ブラウザ画面右上の拡張機能用ツールバーの右端に拡張機能全般のアイコンがあるので、これをクリックしてください。
インストールされている拡張機能一覧が表示されるので、「Google 翻訳」の右にあるピンアイコンをクリックして、ツールバーにピン留めしておきます。
次に、ツールバーに表示されているGoogle 翻訳拡張機能のアイコンをクリックします。拡張機能のポップアップが表示されるので、ポップアップの「拡張機能オプション」をクリックしてください。
すると、Google 翻訳拡張機能の設定画面に遷移します。「メインの言語」は日本語を選択。「翻訳のポップアップ」については、デフォルトの「クリックするとポップアップが開くアイコンを表示する」を選択しておきます。最後に画面下の「保存」をクリック。
これによって、翻訳したいテキストを選択した際にGoogle 翻訳拡張機能のアイコンが表示されて、そのアイコンをクリックすると翻訳のポップアップが出ます。
↓
また、テキストを選択後にすぐに翻訳したい場合は、「すぐにポップアップを表示する」を有効しておきます。これで翻訳したいテキストを選択すると、すぐにポップアップが表示されて、意味を確認することが可能です。
どちらの設定を選ぶかはシーンに応じて、設定を切り替えると便利でしょう。日本語で作業することが多いシーンではすぐにポップアップが出ると作業しづらいので、デフォルトの設定にしておきます。外国語を読むことが多いシーンでは、「すぐにポップアップを表示する」を有効にしておくと、すぐに翻訳できるので便利です。
拡張機能の使い方
次に、Google 翻訳拡張機能の使い方について解説します。
単語や文の翻訳
任意のテキストを翻訳したい場合、そのテキストを選択してください。設定のところで前述したように、Google 翻訳拡張機能のアイコンが表示されて、そのアイコンをクリックすると翻訳のポップアップが出ます。
Google 翻訳拡張機能の設定で言語を日本語に設定しておくと、英語でもドイツ語でもフランス語でも自動的に検知して、日本語に翻訳してくれます。また、ポップアップに音声アイコンが表示されている場合、実際の発音を聞くことも可能です。
例えば、英語学習のために英文サイトを読んでいる時に、その場でわからない単語の意味と発音を知ることができるので、調べる手間が省けます。
ウェブページ全体の翻訳
Google 翻訳拡張機能では、ウェブページ全体をまるごと翻訳することも可能です。英文サイトをじっくりと英語で理解したくても時間がない場合や、全く知識がない外国語のサイトの中身を把握したい場合は、この手段が使えます。
ページ全体を翻訳するには、翻訳したいページを開いた状態で、ツールバー上のGoogle 翻訳拡張機能のアイコンをクリックします。そして、「このページを翻訳」をクリックしてください。
すると、外国語のページ全体が日本語に翻訳されます。例えば、フランス政府関連のサイトのあるページ(https://www.diplomatie.gouv.fr/fr/venir-en-france/)で実施すると、ページがそのまま日本語に翻訳されました。
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最後に
Google 翻訳の拡張機能は、インターネットにおける言語の壁を乗り越える手助けをしてくれます。単語や文の翻訳から、ウェブページ全体の翻訳に至るまで、ワンクリックで簡単に操作可能。日常生活や仕事などさまざまなシーンで役に立ちます。
この記事が、Google 翻訳の拡張機能を使いこなすための一助になれば幸いです。
●構成・執筆/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB)
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。