子どもの結婚式は親にとっても人生の大切な節目です。けれども、現代の結婚式はスタイルが多様化し、親としてどう関わるべきか悩むこともあるのではないでしょうか? この記事では、50~70代の親世代に向けて、結婚式までのスケジュールに沿った親の役割やマナー、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

目次
結婚が決まったとき、親として最初にすべきこと
結婚式までのスケジュールと親の関わりどころ
結婚式当日に親が心がけたいマナーと立ち居振る舞い
最近増えている親の悩みと、その対処法
最後に

結婚が決まったとき、親として最初にすべきこと

結婚の知らせを受けたとき、親としてどう振る舞えばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか? まずは気持ちを落ち着けて、これからどのように関わっていくかを少しずつ考えていくことが大切です。

両家の顔合わせの準備

一般的に、結婚の報告を受けた後は、両家での顔合わせについて話が進みます。日程の調整や会場の選び方など、親として相談を受ける場面も出てきます。

結納をするか、食事会のみにするかは家庭によって考え方が異なりますが、形式にこだわり過ぎないことが大切です。お互いが心地よく過ごせる場になるよう、気を配ることが望ましいでしょう。

親の姿勢を整える心構え

子どもたちの結婚に際しては、親としての気持ちが先走ってしまうこともあるかもしれません。けれども、本人たちが中心となって進めていくことを見守る気持ちが大切です。意見を伝えたいときは、「こういう考え方もあるよ」と柔らかな表現を心がけると、会話がスムーズに進むでしょう。

結婚式までのスケジュールと親の関わりどころ

結婚式の準備は、思った以上に多岐にわたります。親としてどの段階で、どのように関わるべきかをあらかじめ把握しておきたいものです。

結婚式まであと1年|日取りや会場の相談に向き合う時期

日程や会場の選定は、結婚式全体の雰囲気を左右する大事な要素とされています。親としては、本人たちの希望を尊重しながら、親族の都合や移動の負担などを考慮した提案を心がけると、子どもたちの助けとなるでしょう。

6か月前|衣装や招待に関する確認の時期

この頃になると、招待状や式次第、衣装の準備が進みはじめます。親の衣装は両家で雰囲気をそろえると、場が整った印象になります。最近は、インターネット上のショップでレンタルされる方も増えていますが、迷ったときは式場や衣装店に相談するのも一案です。

1か月〜前日|当日の流れと役割を共有する段階

式当日の受付係へのお礼や親族紹介など、細かな動きについて話し合う場面が増えてきます。当日の親の役割を整理しておくと、落ち着いて当日を迎えられるでしょう。

結婚式当日に親が心がけたいマナーと立ち居振る舞い

結婚式当日は、親にとっても緊張の一日です。だからこそ、落ち着いた気持ちで過ごせるよう、前もって意識しておきたい所作や心配りがあります。ここでは、当日に親が心がけたい項目を紹介します。

親族紹介の場面で意識しておきたいこと

親族紹介の場面では、自分の紹介や順番について不安を感じることもあるかもしれません。事前に流れを聞いておくと、落ち着いた表情で臨みやすくなります。

ゲスト対応にあらわれる親の気遣い

式当日は、受付や控室などで親は多くのゲストと接する機会があります。親としても慣れない場面で戸惑うこともありますが、笑顔で「ようこそいらしてくださいました」という声かけをすることで、ゲストに安心感を与えるでしょう。

披露宴での立ち居振る舞い

披露宴中は、親は過度に前に出すぎず、あくまで自然体で振る舞うことが望ましいです。進行の節目では、司会者の案内に沿って静かに対応し、子どもたちを見守る気持ちで臨みましょう。披露宴がスムーズに進行し、周りからも好印象に映ります。

最近増えている親の悩みと、その対処法

結婚式のかたちが多様になったことで、親から見て戸惑いを感じることもあるかもしれません。「これでよかったのだろうか」と感じたとき、どう向き合えばよいかを考えてみることで、気持ちが和らぎます。

費用の負担に関する考え方の違い

最近では、新郎新婦が自ら費用を負担するケースも増えており、「親はどこまで援助すべきか」と迷われることがあるかもしれません。まずは本人たちの意向を丁寧に聞き、「必要があれば相談してね」や「この部分はこちらが援助できるよ」といった声かけが、関係を円滑にする一助になるでしょう。

意見していいのか迷うとき

式の内容や準備の進め方について、親として気になる点が出てくることもあるかもしれません。ただし、伝え方によっては子どもが負担に感じることもあります。「少し気になったことがあるのだけれど」といった柔らかな導入にすることで、意見を受け入れてもらいやすくなることもあります。

親の立場からの気遣いが負担にならないように

親としては「こうしてあげたい」という気持ちが先に立つこともあるものです。けれども、その気持ちが時に重く受け止められることもあるため、少し距離をおいて見守る意識が大切かもしれません。

「何かあれば声をかけて」という声かけだけでも、子どもは「支えてもらってる」と感じることができます。多忙な時期だからこそ、過干渉には気をつけたいものです。

最後に

結婚式は親にとっても新たなスタートです。大切なのは、子どもの幸せを願いながら静かに支える姿勢です。この記事が、親としての関わり方を見直すきっかけとなれば幸いです。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

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