子どもとの生活は家族が支えてくれた

有香さんの父親は昔気質の人で、授かり婚にいい顔をしていなかったという。離婚後にすぐにでも実家に帰って親に頼りたかったというが、父親からの非難を恐れて東京で子どもとの2人暮らしをしばらくしていた。そのときには母親はもちろん、妹が様子をよく見に来てくれていたという。

「引っ越しするお金もなかったので、元夫が出ていった家でそのまま、子どもとの2人暮らしをしていたんです。産後だったので働くこともできず、お金は少ない貯金と元夫からの養育費、児童手当などでやりくりしていました。

その間を一番助けてくれたのは妹でした。妹は大阪で働いていたんですが、週末の度に来てくれたり、有休を使って来てくれたり。母親は一度来たら1週間ぐらいは居てくれるのですが、父親のこともあるのでなかなか来ることはなくて。妹との仲が完全に修復したのはこの時期でした」

離婚して半年ほどで有香さんは実家に出戻ることに。そして、その後再び上京することになるが、そのときには男友達と同居することになる。

「実家に戻ったのは父親が『一度帰って来い』と言ってくれたから。母親や妹が何か父に言ってくれたのかなって。実家に戻ったときにこのまま滋賀で暮らすことになるんだろうなって思っていました。

上京したのは子どもが2歳になる少し前。ずっと友人だった男性が声をかけてくれたからです」

同居生活が東京で始まり、恋愛期間は一切なく入籍することになった理由とは。

~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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