NISA(少額投資非課税制度)で資産運用するならば長期間保有すると良いと言われていますが、何故なのでしょうか? また、NISAは、今年から制度が改正されて、非課税期間が無期限となりましたが、長期保有に向いているのでしょうか? 今回は「長期投資」のメリットやポイントについてみていくことにしましょう。

100歳社会を笑顔で過ごすためのライフプラン、ライフブック(R)(https://www.smilelife-project.com/)を提唱する、ファイナンシャルプランナー・藤原未来がわかりやすく解説します。

目次
NISAは長期保有に向いている?
NISAの長期保有のメリット
NISAで長期投資したいときの選び方
まとめ

NISAは長期保有に向いている?

資産運用する場合、長期投資が良いと言われていますが、NISAも長期保有に向いているのでしょうか? 結論から言うと、長期保有した方が良いと言われます。ただし、長期投資はNISAだけに限られているわけではありません。それでは長期投資の基本的な考え方についてみていきましょう。

<長期投資の基本的な考え方とは?>

長期投資の基本的な考え方とは、将来の資産形成のために、マーケットの短期的な値動きに左右されずに資産を成長させるということです。 長期投資は時間を味方につける戦略です。 投資にはリスク(値動きの振れ幅、不確実性のこと)がありますので、短期的にみると価格の変動により元本割れの可能性がありますが、長期的な視点では上昇と下落を繰り返しながら、投資の平均リターン(利回り)が安定してくることが期待できます。

また、受け取る配当金や分配金・売却時の譲渡益などを再投資することで複利の効果を得ることも期待できるため、投資を始めるときにはできるだけ早く始めることが重要です。

NISAにおいては、「つみたて投資枠」では少額からでもコツコツと資産形成していくことに適しているため、長期投資に向いているという見方ができますが、「成長投資枠」でも長期投資することで平均リターン(利回り)が安定し、複利の効果も得られるという面では向いていると言えるのです。

NISAの長期保有のメリット

長期保有することのメリットは、前述にもありますが「平均リターンの安定」や「利益の再投資での複利の効果」があげられます。この他にも株式の「配当金」や「株主優待」も長期保有のメリットと考えられます。

<配当金>

配当金とは、企業が株主に対して利益の一部を支払う形で行なわれる配当のことです。 企業が収益を上げ、負債や投資に充てた後に残った利益の一部が、株主に対して配当として支払われます。 これは、企業の株式を保有している株主に対して、株式の保有割合に応じて分配され、株式を保有している限り受け取る権利を持ち続けることができます。

つまり、継続して配当金を受け取ることが出来る点では、配当金がある株式の長期保有はメリットであると言えます。ただし、金額は企業によって異なることや、業績が好調であっても配当を行なわない場合もあることや、企業業績の悪化により配当金の支払いが削減されるか、中止される可能性がありますので注意が必要です。

<株主優待>

株主優待とは、配当と同様に株主が受け取ることのできる制度です。企業利益の一部をお金ではなく、「モノ」や「サービス」で還元しています。自社の商品や株主優待券などが一般的ですが、株主向けイベントへの招待やクオカードや図書カードなどの金券、またはお米など優待品は企業によって様々です。優待制度を拡充することで長期保有する個人株主が増えると企業への投資が増えることにつながりますので、企業・株主双方にとってメリットがあると言えます。

NISAでは、配当金や分配金・売却した場合の譲渡益が非課税であるため、どんなに利益が出たとしても課税されません。長期保有で得た利益を、そのまま受け取ることが出来るのは大きなメリットです。

NISAで長期投資したいときの選び方

NISAで長期投資したい場合は、どのように商品を選んだらよいのでしょうか?

<長期分散投資>

NISAで長期投資する場合、リスクをコントロールするためにも、資産を分散して持つことが重要です。資産を分散して長期間保有する方法を、「長期分散投資」と言います。異なる値動きをする金融商品に投資すれば、一方が値下がりしたときに、もう一方の値上がり分で損失を相殺することにより、投資全体の値動きの大きさを抑えることがでます。

例えば「株式」と「債券」は、理論上は反対の値動きをすると言われています。また、国や地域によっても、値動きは異なることから、「株を持つなら債券も持つ」「日本のものを持つなら海外のものも持つ」といったように資産を分散して持つと良いでしょう。

<手数料>

投資信託を保有する際には、

・購入手数料(購入時の手数料)
・信託報酬(保有している間にかかる手数料)
・信託財産留保額(売却時の手数料)

といった手数料がかかります。特に信託報酬は、保有している間、ずっと支払い続けるため、出来るだけ信託報酬の低い商品を選ぶと良いでしょう。

<NISAでの選び方>

・つみたて投資枠

「株式に投資する投資信託」や、「バランスファンド」を購入することが出来ますが、複数の資産に分散して投資する場合は、「バランスファンド」が適していると考えられます。ただし、資産の配分はあらかじめ決まっているため、自由に配分を変えることが出来ませんので、自分に合った資産配分の商品を選ぶ必要があります。

・成長投資枠

つみたて投資枠の商品に加えて、「上場株式」「債券に投資する投資信託」「リート(不動産投資信託)」「ETF(上場株式投資信託)」など、幅広く購入することが出来ますので、資産配分を自由に決めて保有することが可能です。あらかじめ自分に合った、資産配分を決めて購入していきましょう。

まとめ

今回は「NISAの長期保有」についてみてきましたが、いかがだったでしょうか? 長期分散投資は投資の基本とされています。目の前の値動きに一喜一憂することなく、長期分散投資を続けることが大切です。途中のメンテナンスも必要になってきますので、中立公正なファイナンシャルプランナーに相談することをお勧めします。

NISAは、資産運用する人にとって必須アイテムと言えますが、投資にはリスクがあります。ルールを理解した上で、非課税のメリットを生かすために上手にNISAを活用していきましょう。

資産運用や投資のアドバイスは、今や銀行などの金融機関の窓口でもさかんに行なわれています。同時に、インターネット上でもYouTubeやSNSを通じて色々な人がそれぞれの立場から投資術などを発信しています。しかし、それらのアドバイスは本当にあなた自身に適したものなのでしょうか? 

さまざまな金融商品が出回っている世の中だけに、あなたの味方になって守ってくれる相談相手を持つことが必要な時代になっています。

●取材協力/藤原未来(ふじわらみき)

株式会社SMILELIFE project 代表取締役、1級ファイナンシャルプランニング技能士。2017年9月株式会社SMILELIFE projectを設立。100歳社会の到来を前提とした個人向けトータルライフプランニングサービス「LIFEBOOK®サービス」をスタート。米国モデルをベースとした最先端のFPノウハウとアドバイザートレーニングプログラムを用い、金融・保険商品を販売しないコンサルティングフィーに特化した独立フランチャイズアドバイザー制度を確立することにより、「日本人の新しい働き方、新しい生き方」をプロデュースすることを事業の目的とする。
問い合わせ先:03-6403-5390(株式会社SMILELIFE project)

株式会社SMILELIFE project(https://www.smilelife-project.com

●編集/京都メディアライン(HP:https://kyotomedialine.com FB

 


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