義母が過干渉なことも愛情だと受け取っていた

未華子さんと夫(当時は彼氏)はそのまま付き合いが続くと思っていたが、社会人になって相手の浮気が原因で一度別れている。離れていた期間は約2年。1年ほどで友人関係に戻り、2回目に付き合うときに結婚前提とプロポーズを受けたという。

「浮気をされたときは別れるほどじゃないなって、許そうと思っていたんです。でも、謝罪を受けて許した後しばらく一緒にいると疑い深くなっている自分に気づいてしまって。一緒にいることに疲れて、私のほうから別れてほしいと言いました。

別れてからも、共通の友人を使って復縁をずっと持ちかけられていたんです。それに私が折れたのが別れて2年経ったぐらいの27歳のとき。付き合ってもいいと伝えたら、『1年間何の問題もなく一緒にいれたら結婚してほしい』とプロポーズを受けました。結婚前提で、この人と一緒になるんだって思うと、不思議と浮気を疑う気持ちがなくなったんですよ」

義両親は結婚に大喜びしてくれたという。2人で暮らす新居のこと、結婚式のことに色々口を出してきたというが、未華子さんに関心のない両親のこともあって、その干渉が嬉しかったそう。

「普通の親ってこうなんだなって思いました。就職してすぐに家を出てから私はまったく実家に寄りついていませんでした。結婚の報告で久しぶりに実家に帰ったときには私の部屋がなくなっていて、結婚についてはおめでとうと言ってくれたけど、『あなたの荷物を早く引き取って』と言われましたからね。

義母はウエディングドレスの試着にも付いてきて、それを友人に話すと『最悪じゃない?』と言われたんですが、私は学生時代から知っている人でもあるので、本当のお母さんみたいで嬉しかったんですよね」

1人目を妊娠したのは結婚して5年目のとき。これでやっと「子どもっていいわよ~」の声が耳障りにならないと思っていたのに……。【~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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