誰かと電話をする時に欠かせないのが電話帳。やりとりする人が増えれば増えるほど、電話帳の連絡先は増えていくものです。

端末を乗り換える時に、連絡先を再び一人ずつ登録していくというのは、大変な作業と言えるでしょう。ましてや、連絡先が何十件、何百件もあれば、一件ずつ登録していくというのは、膨大な時間がかかってしまいます。

Googleの「Google コンタクト」という電話帳サービスには、連絡先の同期・バックアップ・エクスポート・インポートの機能が提供されています。これをうまく使うと、連絡先のバックアップや移行がスムーズ。

この記事では、Google コンタクトで電話帳を同期・バックアップしたり、エクスポート・インポートしたりする手順を解説します。

目次
Googleにおける電話帳とは
電話帳を同期する方法
Google コンタクトをエクスポートする方法
Google コンタクトをインポートする方法
最後に

Googleにおける電話帳とは

Google コンタクトとは、Googleの提供する電話帳サービスのこと。名前やメールアドレスといった連絡先情報をGoogle コンタクトに登録しておくと、メール送信時に連絡先が候補として表示されるので、メールアドレスを入力する手間が省けます。

また、ラベリングによる連絡先のグループ化、連絡先のソート、連絡先のバックアップ・同期といったことも可能。

なお、サービス名は「Google コンタクト」ですが、ブラウザやアプリには「連絡先」「連絡帳」という名称で表示されています。この記事では、Androidを例に使用方法を解説します。

電話帳を同期する方法

最初に、電話帳を同期する方法について解説します。

Androidの「設定」アプリを立ち上げます。次に、「Google」という項目をタップ(端末によって多少のデザインの違いはあるかもしれません)。メニューにある「Google アプリの設定」→「Google コンタクトの同期」と進みましょう。

すると、電話帳の同期を設定する画面が出てくるので、「同期ステータス」を選択。そして、「自動同期」をオンにします。これによって、Googleにある連絡先が端末と同期されます。

オンにする

「同期ステータス」を有効にしたら、「デバイスの連絡先も同期」もオンにしておきましょう。バックアップするGoogle アカウントを選んだ後、バックアップは有効になります。

オンにする

これで、端末の電話帳のデータがGoogleにあるデータと同期されます。端末が違っていても、設定したGoogle アカウントにログインすれば、バックアップしたデータにアクセスできます。例えば、端末を紛失して、新しく端末を変える時にデータの復元に役立ちます。基本的に「同期ステータス」も「デバイスの連絡先も同期」も有効にしておくといいでしょう。

Google コンタクトをエクスポートする方法

次に、Google コンタクトのデータをエクスポートする方法についても見ていきましょう。

「エクスポート」とは、あるソフトウェアから別のソフトウェアにデータを移行したい時に、汎用的な形式でデータを取得すること。例えば、ブラウザを切り替える時に当初使っていたブックマークのデータをエクスポートするということが考えられます。

まず、「連絡帳」のアプリを立ち上げましょう。そして、画面の下にある「修正と管理」をタップします。

そして、メニューにある「ファイルへエクスポート」を選択。

エクスポートするアカウントを聞かれることがある場合、エクスポートしたいアカウントを選択。そして、任意のファイル名をつけて保存します。これでエクスポートは完了です。

ちなみに、「vcf」とはvCard形式のこと。vCard形式とは、住所や電話番号等の情報をやりとりするための電子名刺の標準規格フォーマットです。写真や音声も対象。メールクライアントソフトやスケジュール管理アプリなど、このフォーマットに対応しているアプリは少なくありません。

Google コンタクトは、パソコン版ではCSV形式でエクスポートすることが可能。CSV形式は、Microsoft のメールクライアントソフトOutlookがサポートしています。つまり、Outlook を使いたい時に、Google アカウントで使っている連絡先のデータをエクスポートし、そのまま移行して利用することができるのです。

Google コンタクトをインポートする方法

次に、Google コンタクトに連絡先データをインポートする方法について見ていきましょう。

「インポート」とは、他のアプリケーションで生成された異なる形式のデータを読み込んで利用できるようにすることです。エクスポートされたデータを取り込む際に、インポートされるというケースがよく見られます。

エクスポートの時と同様、最初に「連絡帳」のアプリを立ち上げましょう。そして、同じく画面の下にある「修正と管理」をタップ。メニューにある「ファイルからインポート」を選択します。

インポートするGoogle アカウントを聞かれたら、任意のアカウントを選択。そして、インポートするファイル(VCF ファイル)を選ぶと、インポートが開始されます。これですることは完了です。

最後に

Google コンタクトは、電話帳や連絡先のデータを同期・バックアップする便利なツールです。同期・エクスポート・インポートといった機能を使うことで、複数の端末を使っていても、スムーズに連絡先を管理することができます。Google コンタクトをうまく活用して、電話帳や連絡先の管理を効率化しましょう。

●構成・執筆/三鷹 れい(みたか れい|京都メディアライン・https://kyotomedialine.com FB
プログラマー。中小企業のDX化など、デジタル分野での支援をしている。主な開発分野はバックエンド・フロントエンド・アプリ。その他、歴史などの人文系にも興味を持つ。

 

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