結婚式の印象を決定付けると言っても過言ではない「披露宴の料理」。料理が美味しいものであれば、ゲストに満足してもらえますが、イマイチなものだと、披露宴自体がマイナスな印象を与える可能性もあります。

最近では、結婚式の準備は子どもたちである新郎新婦が主となって進めていきます。料理に関しても、新郎新婦が主体となって選びますが、親としても意見を伝える機会を得るようにしておくと安心できるのではないでしょうか?

ここでは、結婚式での料理の相場や選び方、確認するポイントをご紹介します。

目次
結婚式の準備とは
結婚式の料理の選び方
結婚式でのおすすめの料理演出
料理を決める前に確認しておくべきポイント
最後に

結婚式の料理とは

披露宴での料理は、結婚式場を決定する際の重要な点であると言っても過言ではないでしょう。結婚式の料理は、ゲストにとっても楽しみの一つであり、結婚式の満足度を決める大切なものです。ゲストに満足して喜んで頂くためにも、美味しさはもちろん、見た目の美しさにもこだわりたいものです。

結婚式の料理と言えば、コース料理で提供する会場がほとんど。一口にコース料理と言っても様々な種類があります。ジャンルごとに選べるところもあれば、「和食のみ」としている会場も存在するので、食事にこだわりたい方は事前調査が必須です。

イギリスの王族たちのロイヤルウエディングでは、パーティーでの料理に新郎新婦にちなんだ食材を選んだり、新郎新婦の名前をメニューにつける習慣があります。どこの国でも、結婚式での料理はゲストを楽しませるものとして、重要な役割があるようです。

本記事では、結婚式での料理の相場や選び方、メニューを決める前に確認しておくべきポイントをご紹介します。

結婚式の料理の選び方

結婚式の料理の選び方のポイントは、大きく分けて5つ。

・美味しさ
・見た目の美しさ
・相場
・ジャンル
・品数

どこに重きを置くかは、新郎新婦の考え方によりますが、一番大切なのはゲストに喜んで頂くこと。ゲストの年齢や雰囲気に合わせてメニューを決めていくことが望ましいでしょう。

続いて、結婚式の料理を決める際の5つのポイントを深掘りいたします。

美味しさ

結婚式での料理は美味しいものであるべきですが、食材や質にこだわることも大切です。メニューにある程度新郎新婦の意見を反映することができる会場であれば、地元の名産や食材などを取り入れることで、新郎新婦らしさが出てくるでしょう。

普段から食事に凝っているゲストを多く招待するなら、量より味に重きを置くなど、品数や予算とのバランスを見ながらメニューを決めることをおすすめします。

見た目の美しさ

結婚式での料理は美味しいだけでなく、式にふさわしい華やかな料理であることも重要です。

料理が美味しくても、見た目がイマイチだと印象が悪くなってしまうことも……。「緑のソースがドロッと全体にかけられていた」などというように、食欲が減退しそうな色の物はコースに含まれていても、量を調整してもらうなど見た目への配慮が必要です。

相場

結婚式の予算の大部分を占める料理ですが、まずは「料理分の予算」の上限を決めることをおすすめします。

会場により最低価格は異なりますが、一般的には11,000円前後からが多いようです。さらに、そのコースは金額別に3種類から5種類前後のコースが用意されている会場がほとんど。格式の高い会場であればあるほど、最低価格も高くなり、中には「コース料理の最低価格は17,000円から」という会場も存在します。

料理にプラスして飲み物代も別で費用がかかることが多いので、ゲストにお酒の好きな人が多いのか、飲まない人が多いのかによって、飲み放題のコース内容を決めていきましょう。

予算に限りがある場合もありますが、料理に関してはできるかぎり節約するのは避けた方が賢明かもしれません。なぜなら、ある程度結婚式に参加してきた経験が多いゲストの場合、「この料理はイマイチだな」など思われてしまう可能性があるからです。ゲストの満足度と予算を天秤にかけつつも、納得のいくものを選びましょう。

ゲストへのおもてなしを節約することは、「大切に思われていない」「新郎新婦の自己負担軽減に重きを置いたのかな」と捉えられてしまう恐れもあるかもしれません。無理のない範囲で、忙しい中結婚式に参加してくれたゲストが満足してくれるような料理を選びましょう。

ジャンル

結婚式のコース料理のジャンルは「フレンチ」「イタリアン」「和食」「中華」「和洋折衷」など様々な種類が存在します。会場の雰囲気に合わせて料理のジャンルも統一されていることが多いので、ジャンルにこだわりがある場合、会場選びの段階から気にかけておく必要があります。

品数

一般的な結婚式のコース料理は、8~9品程度です。例えば、高齢のゲストが多い場合は「量は少なめのコース」、若いゲストが多い場合は「量の多いコース」を選ぶなど、ゲストの年齢層によって料理の品数を選びます。

結婚式でのおすすめの料理演出

料理を一方的にサーブしてもらうだけでなく、ゲスト参加型の楽しめる料理演出も人気です。披露宴ではゲストは座りっぱなしになりがちですが、演出を取り入れることで、会場を歩いて新郎新婦や他のゲストとも交流できるので喜ばれます。

料理の中身にこだわるのも大切ですが、ゲストと一体となり楽しめるおもてなしを検討されてみてはいかがでしょうか?

デザートビュッフェ

人気の料理の演出であるデザートビュッフェ。小さなケーキやアイス、フルーツなどをゲストが各自で楽しめるスタイルの演出です。会場内にガーデンテラスがあるところは、外でも行なわれるのでゲストにとっても良い気分転換にもなります。

ライブキッチン

ライブキッチンとは、会場内のオープンキッチンなどで、料理人が臨場感あふれるパフォーマンスをしながら料理をふるまう演出です。炎が燃え上がる「フランべ」は人気があります。

会場のシェフがメインの演出ですが、新郎新婦がゲストに料理をサーブする演出を取り入れると、ゲストと交流できる良い機会にもなるでしょう。

料理を決める前に確認しておくべきこと

結婚式の料理を決める際、確認しておくべきポイントをご紹介します。

親も試食会に参加できる

結婚式場のブライダルフェアに参加すると、実際の披露宴で出されるものを試食できる会場もあります。遠方であるなどの事情がない限り、新郎新婦の両親も試食に参加されているご家庭が多い印象です。

実際の料理を家族で試食することで、料理への意見を述べやすい雰囲気にもなります。ほとんどの会場では、新郎新婦のみでなく、両親も試食会に参加できることが多いものです。結婚式の食事が気になる場合は、事前に一度、試食会への参加を子どもたちと相談してみてはいかがでしょうか?

ゲストへのアレルギー対応

あらかじめ招待状に書かれたアレルギー質問欄の回答をもとに、アレルギーのあるゲストへの対応を行ないましょう。

食べることができない食材があるゲストに関して、代替案がどのようなものになるのか、新郎新婦がウエディングプランナーと相談することもできます。

最後に

親としては、料理に関して過度に意見を出す必要はありません。しかし、何か意見がある場合は「年配者の意見として」伝えると子どもに意見が受け入れられやすい印象です。

子どもから高齢の方まで、様々なゲストが集まる結婚式。できるだけ、ゲスト全員に満足してもらえるような料理を選ぶことが大切だと言えます。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

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