取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです。

昭和、平成、令和と時代が移り変わるのと同様に、家族のかたちも大家族から核家族へと変化してきている。本連載では、親との家族関係を経て、自分が家族を持つようになって感じたこと、親について思うことを語ってもらい、今の家族のかたちに迫る。

厚生労働省が令和元年に実施した「国民健康・栄養調査」報告によると、痩せの者(BMI<18.5kg/m2)の割合は、男性 3.9%、女性 11.5%であり、女性の痩せの割合が高いことがわかる。この結果の 10 年間の傾向を見ると、男女とも有意な増減はみられず、女性に痩せの割合が多いのは今に始まったことではないという。さらに、20 歳代女性の痩せの者の割合を見ると 20.7%というさらに高い結果になっている。

今回お話を伺った、茜さん(仮名・42歳)も小さい頃からダイエットを繰り返し、アルコールへの依存などが原因で離婚を経験している。

自分のかわいさを自覚したのは小学校低学年。ちやほやされるのは嬉しかった

茜さんは兵庫県出身で、両親との3人家族。茜さんは現在42歳ながら、整った顔立ち、体形をしていて、本人も「小さい頃はモテた」という。

「最初に異性を意識したのは小学校1、2年ぐらいのとき。当時の担任が、席替えでは男女が隣になることという決まりだけで好きな席に座っていいという人で、いつも私の横を男子が取り合いになっていました。そこから、もしかして私ってかわいいのかもと思うようになりましたね。

バレンタインは学校で一番モテていた男の子にチョコをあげて、そこからその子と一緒に登下校をするようになったこともありました。そんな私は周囲の女の子たちから反感を買うこともありましたが、私は勝気な性格だったこともあり、いじめられることはありませんでした」

茜さんの父親は優しかったが、母親は厳しかったという。母親は「一人っ子だからって甘やかされて育ったと思われたくない」とよく茜さんに言っていた。

「一人っ子は世間から、甘やかされて育って、ワガママといったイメージを持たれることが多かったんです。しかも私は父が37歳、母が30歳のときの子どもで、遅くにできた子だからより甘やかされているだろうと。母親は私に習字、ピアノ、茶道、そろばんなど多くの習い事をさせて、ガールスカウトにも入っていました。平日は習い事に家では母親からの躾、休日はガールスカウトや地域のボランティアなどをしていて、人生の中で一番忙しい時期だったと思います」

【高校デビューのためにリンゴしか食べず、下剤を毎日摂取していた。次ページに続きます】

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