取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです

離婚、再婚などで複雑化する家族関係。血縁のない家族(義家族)との関係で生じる問題、そして新たに生まれたものを、当人にインタビューして、当時感じた素直な気持ちを掘り下げていく。【~その1~はコチラ

今回お話を伺った菜々子さん(仮名・47歳)は27歳のときに結婚して、不妊治療の末に34歳のときに出産。孫の誕生により、義両親は大喜び。家には義両親からのプレゼントで溢れていたという。

「新生児用のおもちゃはもちろん、まだ首も座っていないときに『かわいかったから』という理由でつかまり立ちのおもちゃまで買ってきました。嬉しいですけど、今使えないもので家が埋まっていくのはちょっと迷惑でしたね。

それでも孫の誕生を心の底から喜んでくれていて、嬉しい気持ちもありました。私にも体にいいからと色んな食べ物やグッズをいただきましたし」

義父が亡くなるも、義母は遺品整理を拒否

子どもの成長を共に喜んでくれる義両親との関係は良好だった。義父が体の調子を崩しがちになってからは菜々子さん家族が義両親の家に遊びに行くようになっていた。

「義父は肝臓を悪くして、高齢なこともあって車で1時間かけて遊びに来るのが辛くなったんだと思います。往復の車の運転と孫との遊びですからね。

義父の体調も見ながら元気そうだったら週末に子どもを連れて義実家に遊びに行くようになりました。少しでも元気になってほしいなという思いを込めて」

義父は何度も入退院を繰り返し、最期は病院で亡くなった。子どもは当時7歳で、死について理解していく年齢だった。

「祖父が亡くなったことは理解しているようですが、死んでしまったことよりももうおじいちゃんに会えないことのほうに強い悲しみを抱きました。祖父はとてもかわいがってくれていて、子どももそれをちゃんと感じていて、その存在がいなくなることへの悲しみだったと思います」

四十九日法要が終わった後、そのまま義実家に行くと義父のものがそのまま置いてあったという。「整理する気持ちになったとき呼んでください」と義母に申し出たところ、それを強く拒否されてしまう。

「出過ぎた真似だったと思います。義父のいつもいた場所の近くには老眼鏡や灰皿があって、タバコもそのままでした。本当に時が止まっているようで、思い出して辛くなるんじゃないかって思ったんですが……。

一度拒否されてしまうと、もう私のほうからは何も言えなくなってしまいました」

【炊飯器が2つある理由は「もったいない」 次ページに続きます】

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