複数の性感染症に罹患、治療のために通院

離婚してから2年間、太朗さんと娘はほとんど連絡をしていなかったそうです。

「元妻から“パパはモラハラ”と言われて育っているから、娘は僕を嫌っている。中学、高校時代は口を開けば金のことばかり。10代の反抗期のときは我が娘ながら、どこかに行ってほしいと思っていました。母親に似て頭も悪く、医大どころか大学進学そのものが無理だった。今はファッション系の専門学校に行っています。ただ、離れて暮らしていると不憫な子だなと思うんです。父親の僕がもっと構ってやれば、勉強もできるようになっていたでしょう」

そんなあるとき、元彼女の女性医師から「たぶん、あなたのお嬢さんが、ウチの病院(産婦人科)に来たよ」という連絡があったのです。太朗さんの苗字はかなり珍しくカッコいい。元妻は離婚のときも苗字を変えなかったそうです。

「元彼女とは破談の後も連絡を取り合っており、苗字を見てピンときたと。娘とは直接会ったことはありませんがよく知っています。彼女は電話で“お嬢さん、咽頭クラミジア、淋病ほか性感染症になっていた。このままでは望まない妊娠をするのではないか”と言っていたのです」

言われてみれば、離婚してから娘は金の無心に来ない。もしかしたら、パパ活や援助交際、乱れた生活を送っているのではないかと心配になったのです。

「元妻は僕からの連絡に出ないし、娘の実態を把握しているとも思えない。性感染症は薬で治すことができますが、望まない妊娠をしたらどうなるのか。血を分けた僕の娘が、授かった命をあきらめたらどうなるのか。僕はこれまで多くの命を救ってきた。そんな僕の娘に望まない妊娠はさせたくない」

正直、それまで娘のことは無関心だった。中学受験も高校受験も失敗し、大学受験は望めなかった。賢い子ではないかもしれないけれど、父親としては、心に傷を負うことなく生きて行ってほしいと願っているそうです。

「娘が性感染症という事実を聞くと、幼くて愛らしかった姿ばかりが思い出されます。心配でたまらないんです。これが元妻と娘が住む家の住所です。娘の行動を調べてください」

【娘が「その仕事」を選んだ理由は、父の言動にあった……その2に続きます】

探偵・山村佳子
夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定メンタル心理アドバイザー、JADP認定夫婦カウンセラー。神奈川県出身。フェリス女学院大学卒業。大学在学中に、憧れの気持ちから探偵社でアルバイトを始め、調査のイロハを学ぶ。大学卒業後、10年間化粧品メーカーに勤務し、法人営業を担当。地元横浜での調査会社設立に向け、5年間の探偵修業ののち、2013年、リッツ横浜探偵社設立。依頼者様の心に寄り添うカウンセリングと、浮気調査での一歩踏み込んだ証拠撮影で、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3,000件を突破。リッツ横浜探偵社 http://www.ritztantei.com/

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