電車通勤のメリット・デメリットに関する意識調査
毎日の通勤、あなた電車を利用していますか?
職場が「車通勤OKだけれど、電車でも行ける」といった場合、電車通勤にするか車通勤にするか悩む方も多いのではないでしょうか。
車は自分で運転する必要があるものの、プライベートな空間を確保できます。
一方電車だと乗っているだけで通勤できますが、混雑するのがイヤという方も多いでしょう。
そこで今回、株式会社ビズヒッツ(https://bizhits.co.jp/)が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBizHits(https://bizhits.co.jp/media/)は、電車通勤をしている502人に「電車通勤のメリット・デメリット」についてアンケート調査を実施。
その結果をランキング形式でまとめました。
調査概要
調査対象:電車通勤をしている人
調査日:2022年8月27日~31日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:502人(女性264人/男性238人)
回答者の年代:10代0.4%/20代20.1%/30代35.7%/40代25.1%/50代15.5%/60代以上3.2%
電車通勤のメリット1位は「渋滞なしで時間が正確」
電車通勤をしている人502名に「電車通勤のメリット」を聞いたところ、1位は「渋滞なしで時間が正確(194人)」でした。
2位「電車内で自由時間ができる(173人)」、3位「安くてオトク(53人)」、4位「乗っているだけでいい(50人)」と続きます。
時間面で電車を信頼している人が多いとわかりますね。
また乗っていれば目的地まで連れて行ってくれるため、「電車内で自由時間ができる」「自分で運転しなくていい」「ラク」という回答も多く寄せられました。
1位 渋滞なしで時間が正確
・渋滞に巻き込まれないので、決まった時間に会社に向かえる(39歳男性)
・渋滞の心配はなく、ほとんど時間通りに電車が来るので、時間が読みやすい(62歳女性)
電車であれば自家用車やバスと違って、渋滞の影響を受けません。
そのため時間が読みやすく、決まった時間に職場に到着できます。
電車が天候や事故などで遅延することもありますが、「遅延証明書をもらえば遅刻扱いにならない」という職場も多いようです。
2位 電車内で自由時間ができる
・隙間時間ができる。勉強や読書に集中できる(21歳女性)
・仕事にも家庭にも属さないニュートラルな時間を過ごせること(47歳男性)
移動時間を自分の好きなように使えるのが電車通勤のメリットですね。
席に座れれば、ゆったりと「ゲーム」「読書」「考え事」などを楽しめるでしょう。
家庭や仕事での役割を忘れ、自分の時間をもてることにメリットを感じる人も多いようです。
電車での通勤を「オンオフの切り替えに使っている」という人も11人いました。
3位 安くてオトク
・定期代が会社から出るので、定期券の区間内であれば通勤以外でも使えること(28歳女性)
・車を持たなくてすむ。車は維持費が高いので(32歳男性)
・会社からの通勤費が満額支給されるので、出退勤に関するお金の無駄が全くありません(42歳女性)
会社の規定によりますが、電車通勤の場合には通勤定期代が満額支給されるケースも多いのではないでしょうか。
区間内なら乗り降り自由になるので、通勤途中に買い物に寄りたいときも、気軽に降りられますね。
一方車通勤だと「ガソリン代が満額支給されない」「車の維持費が負担」と感じることも多いです。
4位 乗っているだけでいい
・車や自転車と異なり、自分で運転する必要がないこと(21歳女性)
・電車に乗ってさえいれば、目的地に到着できる(52歳女性)
電車通勤なら、自分で自動車や自転車を運転する必要がありません。
「車の運転が苦手」「自転車で走るには、道が危ない」という人にとっては大きなメリットですよね。
乗っているだけでいいからこそ、自由な時間も手に入ります。
5位 通勤時間が短く済む
・東京都内だと、たいてい電車移動の方が早い(29歳女性)
・勤め先が遠くても移動が早い(41歳男性)
・私の職場は駅前なので、車より電車通勤の方が通勤時間を短縮できるからです(45歳女性)
電車と車のどちらが早いかについては、「住んでいる地域」「職場の立地」「路線」「使える電車」によって変わります。
「勤務先が駅前」「勤務先周辺の道路が渋滞する」といった環境なら、車より電車のほうが通勤時間を短くできるケースが多いのではないでしょうか。
勤務先が遠い場合でも、快速電車・特急電車を使えるなら早く着けそうですね。
電車通勤のデメリット1位は「人が多い」
電車通勤をしている人502名に「電車通勤のデメリット」を聞いたところ、1位は「人が多い(339人)」でした。
2位「遅延・運休がある(106人)」、3位「時間が決まっている(51人)」、4位「時間がかかる(43人)」と続きます。
「人が多い」を挙げた人が圧倒的多数。
人が多いと乗客同士の「車内トラブル」が起きる可能性も高くなりますね。
また「時間が決まっている」「駅までの移動が面倒」など、時間や駅の場所に縛られるのも電車通勤のデメリットです。
1位 人が多い
・見知らぬ人と肩を寄せ合わないといけないのでストレスが溜まる(26歳男性)
・通勤ラッシュ時は気持ちが悪くなる(39歳女性)
・満員電車に疲弊する(49歳男性)
満員電車に揺られて通勤するのは、体力的にも精神的にも負担が大きいですよね。
「人混みが苦手」という人には、とくにツライでしょう。
なお混雑するのは都会の電車だけではありません。
「田舎なので本数が少なく、人が集中するので混雑する」という回答もありました。
2位 遅延・運休がある
・悪天候や災害で運休したときは、どうすることもできない。場合によっては帰宅できないこともある(35歳女性)
・人身事故や電気事故等が発生すると30分以上止まってしまい、遅刻することがあります(58歳男性)
「日本の鉄道は時間に正確」と言われますが、事故や天候によっては遅延や運休が発生します。
「電車は時間通りに動いて当然」と思っているからこそ、遅延・運休の際には慌ててしまうでしょう。
事故などで長時間「動かない満員電車」に乗っていると、体調が悪くなってしまう人もいそうです。
3位 時間が決まっている
・発車時間を気にしなければならないこと(29歳女性)
・出勤・退勤時間がある程度限定される(33歳男性)
電車の発車時刻は決まっているため、人間も電車の時刻表に合わせて行動しなくてはいけません。
ギリギリに駆け込むのは危険なので、ある程度余裕をもって駅に着いておく必要もあります。
また始発の時間より早くは乗れませんし、終電以降は電車がなくなってしまいます。
「早出がある」「終業時間が遅い」という人にとってもデメリットですね。
4位 時間がかかる
・待ってる時間や乗り換えが面倒です。「車で移動した方が早いんじゃないか」と思うときがあります(45歳女性)
・待ち時間や乗車時間などの時間がかかる点です(52歳男性)
「余裕をもって駅に着き、電車を待っている時間」や「乗り換えの電車を待つ時間」など、電車通勤では乗車時間以外の時間もとられます。
「何もしないで待っている時間」は長く感じるものです。
そのため「待ち時間が無駄に感じる」「余分な時間がかかる」という回答が寄せられました。
5位 通勤だけで疲れる
・行き帰りで体力を大きく消耗する(26歳男性)
・腰痛持ちにはキツい(32歳男性)
・立っている時間がツラい(46歳女性)
「満員電車で座れない」「長時間乗車する」といった条件の電車通勤だと、通勤だけで疲れてしまうことも。
見知らぬ人と長時間密着して過ごす精神的なストレスで疲れてしまう人もいるでしょう。
「疲れた状態から勤務スタート」になるので、生産性が下がることも考えられます。
電車通勤中は「本・漫画を読んでいる」が1位
電車通勤をしている人502名に「電車通勤中の過ごし方」を聞いたところ、1位は「本・漫画を読む(132人)」でした。
2位「音楽を聴く(99人)」、3位「寝る・目をつぶる(79人)」、4位「SNSチェックと発信(76人)」と続きます。
全体的に「スマホでできること」をしている人が多くなりました。
本や漫画も、電子書籍やアプリで読めますよね。
地下鉄などで電波が入らない状況を除き、電車内ではスマホを触っている人が多いのではないでしょうか。
1位 本・漫画を読む
・アプリで漫画を読んでいる(22歳男性)
・家にある本を数冊持って行き、当日の気分で読書している(30歳女性)
・ビジネス系の新書を読んでいる(46歳男性)
紙媒体で読んでいる人もいれば、スマホやタブレットで呼んでいる人もいました。
通勤時間がある程度長いのなら、よい読書タイムになりますね。
「行きはラッシュで何もできないが、帰りは座れるので本を読む」など、行きと帰りで過ごし方が違う人もいました。
2位 音楽を聴く
・サブスクの音楽配信アプリで音楽を聴いている(22歳男性)
・人が多い時には、スマホで音楽を聴く程度(53歳女性)
音楽を聴いて仕事への意欲をアップさせたり、電車内の雑音をかき消したりできます。
音楽を聴くだけならスペースもいらないので、混んでいても気分転換ができますね。
音楽を聴いているだけの人もいましたが、音楽を聴きながら「本を読む」「寝る」「SNSをチェック」という人も多数。
他のことをしながら音楽を聴いているケースも多いようです。
3位 寝る・目をつぶる
・疲れているときは寝ています(30歳男性)
・朝は眠いし見慣れた景色を見る気もしないので、目の疲れを抑えるために基本的には目をつむっています(58歳男性)
「朝は眠い」「帰りも疲れて眠い」と、通勤電車内で寝ている人も多いですね。
「電車の揺れが心地よく、眠くなってしまう」という人もいるかもしれません。
ただ電車内で寝てしまうとスリなどの被害にあう危険性もあるので、ぐっすり寝入らないよう注意してください。
4位 SNSチェックと発信
・Instagramの投稿や分析(20歳男性)
・TwitterやInstagramで、仕事や趣味の情報収集(36歳女性)
とくにInstagramやTwitterを見ている人が目立ちました。
趣味や友人とのコミュニケーションだけではなく、仕事上の目的があってSNSをチェックしている人も多いようです。
SNSを使って副業している人もいるかもしれませんね。
5位 ニュース・株価をチェック
・ニュースの確認(28歳男性)
・スマートフォンでニュースを読んでいる(52歳男性)
スマホでニュースチェックしている人が多数。
スマホなら紙の新聞よりもかさばらないので便利ですよね。
またスマホなら「リアルタイム」のニュースをチェックできます。
6位 動画コンテンツを観る
・YouTubeでゲーム実況を観ている(25歳女性)
・動画サイトを見ていることが多いです(31歳男性)
・スマホで韓国ドラマを見ています(39歳女性)
通勤時間が長いなら、映画やドラマをしっかり観られます。
電車に乗る時間が短くても、YouTubeなどには「短くて面白い動画」がたくさんアップされていますよね。
TikTokの動画を延々と閲覧し続けてしまう人もいそうです。
7位 ゲームする
・ソーシャルゲームの「毎日ログイン」「イベント周回」をして時間を潰しています。「仕事中」「帰宅中」「帰宅後」はゲームする気力もないので、通勤中にやることが多いです(24歳男性)
・スマートフォンで移動系ゲームをする(32歳女性)
・スマホでパズルゲーム(46歳女性)
スマホで遊んでいる人が多い印象です。
プレイしているゲームは「パズル」「位置情報・移動系」「リズムゲーム」などさまざまでした。
スキマ時間をつぶせるゲームも多く、ついやりたくなってしまう人も多いのでしょう。
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電車通勤している人を対象に、「電車通勤のメリット・デメリット」を調査しました。
電車通勤は時間に正確で、乗っている時間を自由に使えるのがメリット。
電車通勤中に趣味を楽しんだり資格試験の勉強に取り組んだりして、有意義に過ごしている人も多くなっています。
一方で通勤電車が混雑すると、「体力的・精神的に疲れてしまう」「スマホも本も見られない」などデメリットが大きくなります。
エリアによっては駅や路線の利便性が低いケースもあるでしょう。
そのため電車通勤のメリットが大きいかどうかは、「混雑状況や座りやすさ」「駅や路線が使いやすいか」によって変わりそうです。