関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、熟年夫婦、そして我が子や孫を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

今回の依頼者は、東京近郊に住む専業主婦の真理子さん(60歳)です。結婚35年になる夫(64歳)は元校長先生で、定年後に教育関連の団体に再就職した夫のバッグから避妊具と手紙を発見。不審点を問い詰めたら、家庭不和に……。その原因となった女性を特定するために、私たちに調査を依頼しました。

【それまでの経緯は前編で】

妻に似た40代の女性と、高尾山方面へ

真理子さんに夫の生活を聞いたところ、「基本的に週3勤務なのですが、土日も出ることもあれば、一日中家にいることもあり、何をしているかさっぱりわかりません」と回答が。

真理子さんも、趣味のアクセサリー作りや友達とのお茶会、地域のボランティア、娘とアフタヌーンティーに都心のホテルまで行くなど忙しい。真理子さんの話しぶりから、「同居する他人になった」夫婦であることが伝わってきます。

行動がわからないので、早朝から張り込みを開始。横浜の事務所から車で2時間近くかかる都心近郊の住宅街です。1日目、2日目は空振りで、変化があったのは3日目の朝でした。

朝6時に家を出てきた夫は、地元の駅まで歩いて向かいます。そこで待っていたのは、40代前半と思しき女性。真理子さんに似ており、真面目な雰囲気でスレンダーな体型をしています。この時点で「あ、浮気がある」と気を引き締めました。

浮気調査をしていて、妻に似ている女性が出てくると、ほぼ証拠が取れる。あとは、浮気の当事者自身に似ている人もそう。人間は見慣れた人を「好き」と思うのかもしれません。

2人は雑談をしながら駅に向かい、新宿駅へ。京王線に乗り換えて、西に向かいます。

とても話がはずんでいるようで、高尾山口行きに乗り換える北野駅あたりから、手をつなぎ始めました。

ガラガラの車両では、2人は積極的にボディタッチ。まだ朝も早いのに、車両は貸し切り状態なので、女性は夫にキスをしたり、バッグで隠して体を触ったりと、やりたい放題。夫も積極的に受け入れていることがわかりました。このときに、女性の結婚指輪を確認。

2人はロープウエイに乗り、そこから山頂まで歩きます。けっこうな距離と体力が必要なのですが、夫はケロッとしています。女性は運動不足らしく、かなりつらそう。

頂上では女性がお湯を沸かしコーヒーを淹れ、女性が持ってきたおにぎりを食べていました。

【すべてが受け身の夫……次のページに続きます】

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