関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、肉親を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

今回の依頼者は安治さん(仮名・69歳)です。4年前に機械関連会社を定年退職し、現在は友人が経営する温泉施設のメンテナンスの仕事を週に3日程度しています。

調査対象者は結婚29年の妻(64歳)。4年前にハウスキーパー会社に再就職したのですが、ここ半年間の様子が特におかしいと私たちに調査を依頼。

【これまでの経緯は前編で】

デニムにニット姿でも色っぽい

張り込みは、安治さんの自宅前からスタート。東京市部にある木造の建売住宅です。ガレージも庭もキレイに手入れがされており、安治さん夫妻の几帳面な性格が伺えます。

妻は安治さんを10時に送り出すと、家事をさっと済ませて、11時に電動自転車に乗って出かけていきます。長い黒髪を1本に結び、ベージュのニットにデニムスタイル。シンプルですがスタイルがいいので、40代くらいに見えます。

駅まで行き、駐輪場に自転車を入れます。髪をかき上げる姿も色っぽく、いわゆる「モテファッション」の女性よりもセクシー。女性がこの手のオーラを出すときは、恋人に会う直前ということが圧倒的に多い。

妻は、都心のタワーマンションに入っていき1軒目のハウスキーパーの仕事を終えます。時間は2時間程度でした。その後、ファミレスでひとりランチ。トイレで入念に化粧を直し、お店を出ます。

その後、私鉄に乗り、世田谷区内の駅で降り、駅前のスーパーで、干しシイタケと鶏肉と卵、白ワインを1本購入。レジ係の女性と顔なじみのようで、軽く話していました。

そして、10分程度歩いたところにある、低層マンションに入っていきます。妻の足取りは弾んでおり、雰囲気的にハッピーなことが伝わってくる。このマンションはセキュリティが強固で私たちは中に入れない。じっと待ちます。

終電ギリギリに出てきた妻の腰を抱く男。次ページに続きます

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