取材・文/ふじのあやこ

写真はイメージです

家族の中には、血縁のない『義(理の)家族』という間柄がある。結婚相手の親族関係を指すことが一般的だが、離婚件数が増える現在では、親の再婚相手や、再婚相手の連れ子など、家族の関係は複雑化している。血のつながりがないからこそ生じる問題、そして新たに生まれるものも存在する。義家族との関係を実際に持つようになった当事者にインタビューして、そのときに感じた率直な思いを語ってもらう。

今回お話を伺った涼子さん(仮名・39歳)は30歳のときに結婚して、現在は夫と2人暮らし。義家族と夫は経済的にも精神的にも強い結びつきがあると訴える。

「独立しても、結婚しても夫の中での一番は実の両親と姉だけ。頼るのも頼られるのも当然なんです。じゃあ私は何? といつも思っていました」

親族一同が根付く地元を、勘当同然で離れる

涼子さんは栃木県出身で、両親と2歳上に姉のいる4人家族。親族のほとんどが地元に根付いた職業に就いていて、小さい頃は親族の誰かが常に側にいる状態で、1人ぼっちになることはほぼなかったそう。

「観光業や、地元の名産を扱う仕事など、親族のほとんどが親の家業を継いでいるような感じで、父は3兄弟、母は3姉妹と家族も多くて、いつも家には誰かしらがいました。

私はその中で1つ下の従妹と仲が良くて、いつも一緒に遊んでいました。一方で姉と2人になることはあまりなくて、性格もあまり合わないと感じていたこともあってなんとなく避けてしまっていました。大人になった今は、まったく連絡を取り合わないような関係になっています」

実家の居心地は悪くなかったが、東京への憧れが強く、高校を卒業してすぐに上京。親に猛反対されるもすでに就職が決まっていた段階で、勘当同然で家を飛び出した。それから父親とは結婚するまであまり会話もなかったという。

「『そんなに東京がいいなら、二度と帰ってくるな!』と言われて、勘当同然の状態です。でも、私には仲良しの従妹の、年の離れたお姉ちゃんや、独身の伯母さんが父には内緒で味方になってくれていて、苦労せずに上京できました。

実家に帰れなくなったことを寂しいと感じることもあったけれど、独身で20代後半を迎えた頃には結婚の猛プッシュを親族一同から受けずに済んで、ラッキーとさえ思っていたかもしれません。伯母は独身がいかに肩身が狭いかをいつも私に愚痴っていたこともあり、大人になるにつれて独身では帰りたくないと強く思っていました」

【義実家は私の親族と雰囲気が似ていた。次ページに続きます】

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