関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、熟年夫婦、そして我が子や孫を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

今回の依頼者は金融関連会社の正社員として働く真知子さん(56歳)です。調査対象は元バーの経営者で現在は宅配ドライバーをしている夫(60歳)。2人はバツイチ同士で結婚6年。1年半前まで大阪に住んでいましたが、夫が「どうしても東京に行きたい」という希望に引きずられるように上京。半年前までは良好な関係でしたが、現在は口論が増え、家庭内別居状態。さらに深夜の外出も増えているとのこと。

【それまでの経緯は前編で】

オシャレなカフェに現れた女性

東京での生活は、収入が多く、しっかり者の妻・真知子さんが生活費の多くを支払っています。また、夫は真知子さんに甘えているようなところもあり、浮気を疑われているとは考えてもいない様子です。

この場合、夫が警戒する前に調査に入ったほうがいい。そこで、相談を受けた日の翌朝から張り込みを行うことにしました。朝7時30分に真知子さんが家を出ます。自宅から駅まで15分程度歩くのですが、以前は夫が車を出したそうですが、現在は徒歩です。

それから15分後に夫は家から出てきました。60歳という実年齢よりも圧倒的に若い。小柄で筋肉質。山登りが趣味というだけあり、精悍な印象です。ファッションセンスもシンプルでこざっぱりとしています。そこはかとない色気があり、恋愛をしている人特有の雰囲気を漂わせています。

車に乗って、勤務先である配送センターに出勤。30分後に荷物を積み込み、配達に回ります。仕事は丁寧で愛想もよく、顔なじみの人から愛されている様子。ドリンクなどの差し入れを受け取っていました。

休憩をはさみ、17時に退勤。格安スーパーでスイカやお米などを購入し帰宅。それから30分後に家から出てきました。

こざっぱりとした、短パンスタイルに着替え、徒歩で駅まで向かい、30分ほどかけて新宿駅へ。慣れた様子で、駅から近いおしゃれなカフェに入ってビールを飲んでいます。それから5分もしないうちに、ピンクのファッションが可愛い女性が登場。30代後半から40代前半というところ。花柄のワンピースを着ており、華やかな印象。ラメがちりばめられたピンクのマスクをはずすと、全体のメイクも華やかです。

清楚な雰囲気なのに、ハイトーンの大阪弁でマシンガントークを開始。夫も楽しそうに談笑しています。会話を聞くと、女性は夫が大阪時代に経営していたお店の客で、かつてはホステスだった。経営者と結婚し、東京に移住。その経営者が夫に「バーの店長として働いてほしい」とオファーをし、夫は快諾。しかし、コロナで開店計画が伸びてしまい、そろそろ再起動するという話でした。

【女性は真知子さんのことを褒めていた……次のページに続きます】

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