これから迎える夏本番。猛暑の夏にエアコンの使用は欠かせませんが、気になるのは電気代。できるだけ費用を抑えつつ、快適に過ごせるエアコン術はないのでしょうか。
そこで、おすすめ比較サイト「Picky’s」を運営する株式会社RentryPicky’s(https://rentry.jp/note)が、冷房の使用が本格化する季節に向け、エアコンの電気料金の節約についてアンケート調査を行いましたのでご紹介いたします。どんな節約術が実践されているのか、ご参考にしてください。
エアコンの電気代の節約ランキング、トップ3は?
エアコンの電気代の節約について回答していただいたところ、上位5策は下の図のようになりました。1位から詳しくご紹介します。
1位「設定温度を調整している」
ランキング1位に輝いたのは「設定温度を調整している」でした。エアコンの設定温度自体はほとんどの方が26度から28度の間に設定しているようです。
アンケートの内容を抜粋してご紹介します。
・つけてすぐは少し低めの26度くらいで設定して、部屋が冷えたなと思ったら28度くらいにしています。(愛知県 20代)
・体感温度に応じて設定温度をこまめに調整しています。必要以上に温度を下げないことで、電気代の節約になると思っています。(千葉県 70歳以上)
・部屋に温度計を置いて、室内温度28度になるようエアコンを設定する。(宮城県 70歳以上)
エアコン電気代の節約で一番初めに語られる設定温度の調整ですが、大切なのは室温です。エアコンを28度に設定していても室温が30度以上になっていることもあります。熱中症に注意して電気代の節約と健康管理を両立しましょう。
2位「扇風機やサーキュレーターを活用している」
ランキングの2位には「扇風機やサーキュレーターを使用している」がランクインしました。
アンケートの回答を紹介します。
・扇風機を併用することで空気の循環がよくなることと、設定温度が高めでも風で涼しく感じることができるため。(岐阜県 40代)
・冷たい風が遠くまで届くように、冷房とサーキュレーターは一緒にかけています。(大阪府 30代)
サーキュレーターや扇風機を活用することで、エアコンの冷気が部屋中に行き渡り、結果節電にもつながります。エアコンの空気が届いていないなと感じる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
3位「頻繁な電源のオンオフを避ける」
3位には「頻繁な電源のオンオフを避ける」がランクインしました。
アンケートの回答を紹介します。
・SNSで、つけっ放しの方がいいと聞いて実際に試したところ、その年の夏の電気代が大幅に下がったため、8時間以上家を空ける場合を除いて、つけっ放しにしている。(神奈川県 20代)
・起動する時に消費電力が多いと聞いたことがあるので、短時間で外から戻る場合はつけっ放しにする。(東京都 30代)
多くの方から「起動時の消費電力が多い」との回答がありましたが、より正確には設定温度と室内温度の温度差が大きいほど消費電力が多いということです。環境によってはつけっ放しにしてしまうことで、消費電力が上がってしまうことがあるので注意しましょう。
遮光カーテンと遮光シートで二重対策する人も!
その他にも、参考になる節約術が挙げられています。
4位「部屋の断熱をする」
ランキング4位には「部屋の断熱をする」がランクインしました。
アンケートの回答を紹介します。
・昼間など太陽の光が部屋に入るとどうしても部屋の温度が上がるので、窓の外にサンシェードを付けて太陽光が部屋の中に入らないようにした。(兵庫県 30代)
・遮光カーテンと遮光シートと二重にしています。薄暗いですが、少しでも節約できたらと思い、毎年続けています。(大阪府 40代)
エアコンの電気代を節約するために、室温が上がらないように工夫することは大変有効です。遮光カーテン等を活用することで室温の上昇を防げれば、エアコンの使用量を減らせます。
5位「こまめなフィルター清掃」
ランキング5位には「こまめなフィルター清掃」がランクインしました。
アンケートの回答を紹介します。
・気になった時にフィルターに掃除機をかけ、月一回ほど取り外して水で洗っています。エアコンの効率がよくなり、節電だけでなく故障を防ぐのにもいいと聞いたので実行しています。(東京都 30代)
・エアコンの持つ冷却機能が最大限に発揮されるよう、フィルターを清潔に保つようにしている。冷房の効き目を向上させるのはもちろん、電気代の無駄も省けると感じている。(愛知県 40代)
フィルターの清掃をするだけで、エアコンの効きが良くなり電気代の節約につながります。掃除機をかけてから水洗いし、日陰で完全に乾燥させるだけでも効果的です。最低でも月に一度は清掃することをおすすめします。
番外編「安いエアコンを買う」
「安いエアコンを買って節約する」という意外な意見もありました。
安いエアコンを購入し、トータルの出費を抑えることも一案かもしれません。ただし、型落ちでも性能が高いエアコンや、部屋の広さに合わせた適切な製品を上手に選ぶことが大切です。広い部屋でエアコンを長時間使うような場合には、本体価格が高くても稼働時間あたりの電気代が低い製品を選んだ方が、トータルで考えると節約になるケースも多いようです。
安易に安いエアコンを選ぶことが、必ずしも良い選択とは限りませんので、用途に合わせて適切なエアコンを選びましょう。
***
アンケート回答からエアコンの電気代の節約術を紹介しましたが、ご参考になったでしょうか。今夏は無理のない範囲での節電が求められていますので、エアコンも賢く使っていきたいものです。その日の天候や体調に合わせて、快適な使い方をその都度考え、調節していくことが一番大切なことかもしれません。
調査概要
調査方法:インターネット上でのアンケート調査を行い、回答をポイント集計
調査対象:エアコンの使用に際し電気代の節約を意識していると回答した20代~70代の男女
有効回答数:209名
調査機関:自社調査
調査日:2022/7/4