snsの使い方、メリットとデメリット

写真や動画の共有をして、コメントや「いいね」などをしたり、家族や会社との連絡手段としても使われたりするSNSは、多くの人にとって今やなくてはならないサービスの一つとなっています。ですが、SNSのメリットやデメリットについて考えたことがありますか?

今回はそのことを気にすることなく利用している人や、反対にデメリットばかりを気にして利用を踏みとどまっている人にも理解していただけるよう、SNSの使い方から良い面・悪い面まで詳しく解説していきます。

目次
そもそもSNSとは?
SNSの使い方
SNSを使うメリット
SNSを使うデメリット
最後に

そもそもSNSとは?

SNSとは、インターネット上のWEBサイトなどで会員登録し、利用者同士がコミュニケーションできる会員制サービスのこと。ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、頭文字をつなげた言葉です。

SNSの使い方

ほとんどのSNSは、アカウント登録を行うと無料で利用することができます。登録にはメールアドレスや携帯電話番号などが必要で、承認された本人のみ、投稿ができる仕組みとなっています。

ところで「なぜ無料で使えるの?」と思うかもしれません。SNSサービス提供者は無料で多くのユーザーに使ってもらうことで、広告収入やゲームなどの課金売上げ・提携売上げなどの利益を得ているからです。

SNSを使うメリット

総務省が「平成30年版情報通信白書」で、SNSを使うメリットについて発表しています。図表には4点のメリット(新しいつながりの創出、既存のつながりを強化、情報の収集、暇つぶし)について分類されているので、それぞれ見ていきましょう。

【1】自分の興味ある情報の収集

趣味や身近な地域の話題など、自分の興味のある情報を得ることができる、社会や経済等に関する最新のニュースや情報を得ることができるといった情報収集のメリットがあります。自分の仕事に関係する情報を「Twitter」で詳しく調べたり、動物や報道番組など関心ある動画に絞って「YouTube」で見たり。「Instagram」で観光地に足を運んだ人たちの魅力的な写真を探し、旅先を決める人もいるでしょう。

Google検索等でも調べものはできますが、SNSではさらに「コメント」や「いいね」の機能がついてある場合が多いため、発信者と受信者双方でより密なやりとりを行うことができます。その結果、さらに詳しい情報を得られることがあるのです。

【2】暇つぶしができる

次に、暇をつぶせるメリットがあります。電車の移動時間や帰宅後のくつろぎタイムにSNSをして、あっという間に時間が経ってしまうということも。雑談したい場合はチャット系SNSで知らない人ともおしゃべりすることができますし、ゲームが好きな方であればオンライン対戦ゲームで対戦するのも楽しいでしょう。

他にも「YouTube」や、ショート動画が人気の「TikTok」を、利用する人も多くなりました。入浴しながらや料理しながらなど、流し見もできます。

【3】家族や友達、疎遠だった友人などとのつながりを深めることができる

さらにSNS本来の目的とも言える、既存のつながり強化もメリットにあげられます。これまで年に一度、年賀状だけのやりとりだけだった人とも、SNSを通じてコミュニケーションが増えたというのもよく聞く話です。

文字制限がなく、写真や動画なども一緒に投稿できる「Facebook」で日記を書くことや、非公開のチャットアプリ「LINE」で離れた家族に子供の成長を見せるといった使い方をして、近況を知らせる楽しさを実感している人も多いでしょう。

また、自分が投稿するだけでなく、見た人は「いいね」や「スタンプ」などのリアクションを簡単にとれることから、より賛同して欲しいという思いから、投稿が増え、コミュニケーションの活性化につながります。

一方、文章を送信しても確認してもらえたかどうかわからない「メール」と違い、「LINE」のように送信した内容をチェックしたらすぐに「既読」がつくSNSもあり、「既読なのになぜ返事をくれないの?」と不満が生じて人間関係が悪化してしまうことも、しばしば。自分の都合だけで物事を判断するのではなく、相手の置かれている状況も考えてSNSを使うようにしましょう。

【4】新しいつながりを生み出す

SNSを使うことで「新しい友人ができた」「相談相手ができた」など、新しいつながりを生み出すメリットもあります。自分に関心ある情報を発信する人と、簡単にコミュニケーションがとれるのもSNSならでは。お互い関心ある内容についてやり取りすることから、「今度一緒にお仕事しましょう」と一度も会ったことない人とも付き合いが始まることも。

「Facebook」では、登録したプロフィールに対して「○○同好会」や「○○年卒業グループ」「○○応援団」など、自分に関心のありそうなグループをオススメしてくれるので、新たなる出会いが生まれるかもしれません。 また、オンライン対戦ゲームは、ゲーム内で知り合った人と対戦するだけなく、協力プレイでコミュニケーションを取り、一緒に敵を倒すこともできるので、自然とお互いの絆が深まっていくこともあるでしょう。仲良くなれば、オンラインだけでなくオフ会などで会うことがあるかもしれません。

SNSを使うデメリット

SNSによって情報収集がしやすくなったり、自分と同じ趣味の仲間に出会えたりと、手軽に使えるメリットがある反面、デメリットもあります。ソーシャルメディアの情報発信者が経験したトラブル(複数回答、国際比較)も、総務省の「平成30年版情報通信白書」にて発表されています。

「自分の発言が自分の意図とは異なる意味で他人に受け取られてしまった」「自分は軽い冗談のつもりで書き込んだが、他人を傷つけてしまった」など、SNSでのコミュニケーションはすれ違いが生まれやすく、ネット上で他人と言い合いになる場合があります。特に匿名での投稿は相手の背景がみえないため、気軽に投稿してしまいがちです。身元がバレないと思って他人を誹謗中傷する匿名投稿により、訴訟問題も起きています。

また、「自分の意思とは関係なく、自分について他人に公開されてしまった」「自分は匿名のつもりで投稿したが、他人から自分の名前等を公開されてしまった」などというように、望んでいなかったにも関わらずインターネットで自身を特定されるトラブルがデメリットとしてあげられるでしょう。悪質なユーザーの中には、勝手に恥ずかしい出来事をバラしたり、名前と顔を一緒にアップロードしたりして、プライバシーを侵害する行為も見受けられます。特に「Twitter」や「Facebook」などのSNSは「シェア機能」があり、ユーザー同士が投稿を共有できるので、あっという間に個人情報を拡散される恐れがあります。

他人が自分になりすましをして投稿するデメリットもあります。悪質なユーザーはアカウント名とプロフィール画像を盗み、本人になりすまして投稿するため、見極めるのは難しいものです。本人が発信していると思い込んで、デマが信じられてしまうケースがあります。

さらに、「自分のアカウントが乗っ取られた結果、入金や商品の購入を促す不審なメッセージを他人に送ってしまった」など、犯罪に利用される危険性もあるので、SNSの利用には十分に気をつけてください。

最後に

今回は総務省の資料に基づき、メリット・デメリットをご紹介しました。SNSはこれからの時代、ますます他者とコミュニケーションする際のツールとして、欠かせないものとなっていきます。良い面、悪い面もありますが、それを理解したうえで、無理せず自分のペースで利用することを心がけましょう。

●執筆/西村結花(にしむら・ゆか)
UIデザイナー歴17年、CMSテンプレート開発・管理画面の設計等を手掛ける。近年ではデザイナー視点でのLPOやSEOライティングを評価され、BtoB企業のグロースハックチームの一員として活躍する。
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●構成/京都メディアライン・https://kyotomedialine.com

 

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