子どもを産んで1年で義実家との物理的な距離が消滅
暁子さんが旦那さまと出会ったのは友人の紹介。お互いが30歳を過ぎてからの出会いだったこともあり、付き合った当初から結婚を見据えたお付き合いで交際期間は1年弱とスピード婚だったそう。
「友人からの紹介も『結婚したいって言ってる人いるよ?』みたいな感じでした(苦笑)。私も結婚したいと思いつつもなかなか婚活に意欲的になれていなかったので、友人の少々強引な感じはありがたかったです。
夫は2歳年上で、両親は東北で暮らしていたんですが祖父が東京で暮らしていて、1人暮らしをしている祖父の様子をよく見に行っていたりして優しい人だなって。両親とも仲が良さそうだったので、この人となら結婚しても温かい家庭が作れると思いました」
両家の顔合わせに結婚式もつつがなく終了。顔を合わせれば孫の催促をされていたものの、東京と東北という距離感もあり、干渉されることはあまりなかったとのこと。しかし、1人暮らしをしている旦那さまの祖父が転んで足を悪くしたこと、義父が年齢もあって仕事を正社員から嘱託社員に変わったことで義両親は祖父の家に移り住んできます。そこから程よい距離感がなくなったと言います。
「孫の催促は、結婚して半年ほどで妊娠したので負担になるまでもなかったです。妊娠中もたまに泊りがけで様子を見に来てくれることはあっても、私が里帰り出産をすると伝えると『そっちのほうが安心だわ』と笑顔で送りだしてくれましたし。
夫の祖父が足を悪くしたのは私が出産して1年弱ぐらいのときでした。同じ時期に義父が仕事の雇用形態が変わるタイミングだったんですが、都内のグループ会社で雇用を希望したみたいで。誰かが祖父と一緒に暮らさないといけなかったから、義両親の行動自体はとてもありがたかったのですが……」
子どもの中の一番が、いつからか義母に。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。