友人、恋人の作り方がわからずSNSへ
勤め先では職場内では仲が良い人はできるも、休みの日に会えるまでの関係にはなれず。友人が欲しくて、SNSで友人募集をしていた女性と出会って家を行き来する関係になることができた。その女友だちの友人だった男性と5年間の交際に至る。
「そのときは出会いよりも友だちが欲しかった。私自身、まだSNSの出会いにも抵抗があったんですが、もうそれしか手段がなくて。検索で引っかかった家が近い女性と仲良くなり、家を行き来するような関係になれました。
彼女に紹介してもらったのが4年前まで付き合っていた男性です。出会ったときにはお互い27歳だったし、彼と結婚するつもりでいました」
破局は相手側の浮気。元カレと同じ職場の新卒2年目の女に盗られたという。そのときの相手からの言葉にはずっと苦しめられているそう。
「『母親かよ、煩わしい』って言われたんです。彼はずっと私のしっかりしているところが好きだと言って散々頼ってきたくせに、最後はそんな言葉を浴びせてきました。
浮気相手を知ったのはその共通の友人からです。他に好きな人ができたと言われただけだったんですが、相手が22歳(短大卒)の女だなんて……。私と別れてから3か月ほどでデキ婚したと聞いています。もうどうでもいいですけど」
そこからコロナ禍に入ったのは2年後。その2年間は特定の相手を作らなければと焦っていたと振り返る。その理由は「子どもが欲しかったから」。
「スピード婚などもあるけれどできれば1年くらい交際したいなと思っていたから、とにかく早く出会いたかった。友人が少ないし年齢もあって合コンなどもあまりお誘いがないから、婚活アプリやSNSなどをメインに利用していました。でも、まったくいい出会いがなかった。そんなときにコロナ禍に入ったのです」
コロナ禍に入る前に一度頭を過ったのが「選択的シングルマザー」。勇気がなくて一度は諦めたものの……。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。