結婚の条件が義母との同居だった
旦那さまとの出会いは大学生のとき。仲良くなった男女グループの中の1人だったとのこと。在学中に2年付き合うも破局。就職してからの再会後に結婚に至ったそう。
「学生時代は一緒にいることに居心地が良かったものの、ケンカをするとお互いが一歩も引かない感じで、些細なことでも険悪な雰囲気が長引いてしまい、別れることになった。子どもだったんですよね。
再会は友人が主催した大学時代の集まりで。そのときには夫は東京で就職していたので復活後の2年ほどは遠距離だったんですよ。その後、私が東京の会社に転職して28歳のときに結婚しました」
旦那さまは東京都出身で両親は学生時代に離婚して母親と実家で2人暮らしをしていました。「結婚後は実家で一緒に暮らしてほしい」と言われたときは少し戸惑ったそうですが、断るほど嫌ではなかったと言います。
「付き合っているときから実家暮らしで私もよく遊びに行っていたので、結婚前から義母とは仲良しだったんです。最初にあった緊張感も程よくなっていた頃の結婚だったし。夫は一人っ子だったし、東京で就職することは在学中からずっと決めていたみたいだったので、まぁそうだろうなぁと。東京の23区外ではあったけれど広い一軒家で、プライベートもある程度分けられるかなって思って夫のお願いを受け入れました。その後も義母とはうまくいっていたんです。あの浮気疑惑が出るまでは」
“長男として”の価値観を貫く夫と義母のバトルを作ってしまったのは私。【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。