私は夫の8歳下。「若さ」だけを義両親は褒めてくれた
渚さんと旦那さまは元上司と部下という関係。新卒で入った企業で社内恋愛の末に結婚に至ります。最初より仕事の上下関係がプライベートまで侵食していたと振り返ります。
「年齢は8歳上です。仕事ではそんなに近い関係じゃなかったんですが、部署内の飲み会などの帰る方向が一緒で、そこから食事に誘われるようになって付き合うようになりました。
付き合ってからも結婚してからもずっと敬語で、子どもが生まれてから徐々に取れてきた感じです」
結婚の挨拶のときから義両親の態度にはやや違和感があったとのこと。渚さんの前で過去の彼女の年齢について暴言を吐いたんだとか。
「お二人とも笑顔で迎えてくれたんですけど、よく聞いてみると年齢が若いところだけを褒められているようでした。私は知りたくもないのに、夫の前の彼女は義両親に紹介するほどの仲だったことや、年齢が夫よりも年上だったことを、結婚の報告に来ている私の前で普通にしていて。何かおかしいと思いながらも苦笑いで合わせていました。
そして、もっと違和感があったのは、夫も一緒になって前の彼女の悪口を言っていたこと。『土壇場でやめてよかった』と言っていて、それって婚約破棄? となりました。2人になったときに詳しく聞きたかったんですけど、私が『前の彼女って』と話し始めたらそれを遮るように結婚の話を進めてきて。聞くな! って言われているようでそこでやめてしまいました」
結婚に躊躇しなかったのかと疑問をぶつけたところ 、「仕事ではしっかりしているのにプライベートでふいに見せるだらしないところがかわいく見えた」そう。渚さんは望んで結婚したと言いますが、子どもが誕生して対等になりつつあった関係からさらなる問題が発生してしまいます。
【~その2~に続きます】
取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。