関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、肉親を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

今回の依頼者は、森本弥生さん(仮名・70歳)。40歳の息子が3日間音信不通で行方不明になってしまい、その調査を依頼されました。考えられるのは不登校の孫娘(15歳)の家庭教師をしている女性(20歳)。息子の安否確認のために私たちに調査を依頼されました。

【これまでの経緯は前編で】

孫娘は父親と先生の恋愛に気付いていた

行方不明者の調査についてですが、私たちは専門ではありませんが実績はあります。

息子さんの場合、意図的に身を隠しているというよりも、快楽にとらわれてしまって、帰れなくなっている可能性が高い。

ただ、この場合犯罪に巻き込まれてしまう可能性も高くなるので、ことは急を要する。家庭教師の女性の住所を聞いたら弥生さんは全く知らない。息子が連れてきたのでわからないとのこと。

そこで、孫娘に電話でつないでもらい、どこに住んでいるかを聞いたところ、大学の近くだという。そのほかのバイト先、実家などを聞いたら歌舞伎町の飲食店でたまにバイトをしているとのこと。

「先生が、“2学期から学校に行って、成績表に4と5がついたら連れて行ってあげるよ”って言ってくれたんです。あと、探偵さん……お父さんと先生はエロい関係だと思います」と言ったのです。女の子の方が、恋愛事情を察しやすい。大人は隠しているつもりでも相手の方が大人です。

孫娘が語る、“先生がアルバイトをする店”の、わずかな手掛かりを洗い出して、私たちは夜の街へ繰り出したのです。

このご時世、多くのお店が常連や知り合いしか相手にしていない。しかも、隠し部屋がある店などもあり、普通に調査したのでは絶対に見つからない。連日、3日間探しましたが、全く手掛かりなし。

らちが明かないと思い、そこで元ホストの探偵にメンバーになっていただき、同行してもらいました。

すると、探している息子さんが音信不通になってから1週間目のある日、3件目の店に資料写真で見た男性と女性を発見。依頼者・弥生さんに送ると、「息子に間違いありません!!」と連絡が来ました。二人はとても親密で、一目をはばからずイチャイチャしている。

カウンターでお互いの肩を抱き、あごを触ったり鼻をつついたりして楽しそうです。息子さんは線が細い、なよなよした美中年で40歳には見えません。

2人は店員と談笑しながら、楽しそうに何かのボードゲームをしています。一方的に彼女が勝っており、息子さんが負けるたびに何かを飲んでいました。

私たちは早々に外に出て、息子さんが店の外に出るのを待ち構えます。

帰って行ったのは彼女の家なのか? 次ページに続きます】

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