バツイチ子持ちの男性に私のほうからプロポーズ

奈津子さんが旦那さまと出会ったのは共通の知り合いが勤める飲食店でのパーティー。出会ったときにはすでに旦那さまはバツイチで子持ち。2年間は友人関係だったとのこと。

「私の友人がその飲食店で勤めていて、夫は店長の知り合いで。そのお店が年に数回知り合いだけの貸切パーティーをしていて、そこで知り合いました。夫は7つ上なので第一印象は落ち着いた人といった感じ。私も決して若くはなかったんですけど(苦笑)、恋愛対象ではありませんでした。そこから何度かお店で顔を合わす度に一緒に飲むようになり、打ち解けていった感じです。

付き合う前からバツイチなことも、子どもがいることも知っていました。私のほうが先に好きになってしまって、押し切ったかたちで付き合うことになり、そのまま結婚も押し切りました」

付き合っている当初は、離れて暮らす子どもに会いに行くこともあったそうですが、後に元奥さんが再婚。旦那さまの子どもは再婚相手と養子縁組したことで養育費などの支払い義務がなくなったと同時に、子どもに会うこともなくなったそう。寂しそうな姿を見て、奈津子さんのほうからプロポーズしたと言います。

「そこまで結婚したい気持ちはなかったんですけど、寂しそうな夫の姿を見て、家族になりたいって思って。詳しくは知りませんが、養子縁組を結ぶときに話し合いで会わないことを決めたみたいです。『これからは貯金できるわ』という言葉が強がっているようにしか聞こえなくて、もしかしたら元奥さんの再婚も寂しかったのかもしれません」

結婚を決めたときに義両親に挨拶に行ったときは、大歓迎を受けます。孫の話を出されたときも、当初の奈津子さんは旦那さまと同じく孫がいなくなった寂しさを感じて共感したとのこと。それがずっと続くとは夢には思っていなかったようで……。【~その2~に続きます】

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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